花研コーヒーブレイク
セリ人免許更新講習会へ
2016.02.25
先週、セリ人免許更新のための東京都の講習会に行ってまいりました。
花研ブロガー2号もセリ人免許を一応取得しておりましてね、取得後も定期的に研修を受けないと資格がなくなってしまうのです。
セリ人免許は東京都から交付されるもので、東京都の管理の下、公平・公正に取引され、且つ適切な衛生管理をされた生鮮品を生活者に届けるために、卸売に従事する者はその当事者意識を明確に持ち、商品を適切に取り扱うよう勉強し、東京都の試験を受けて取得します。
以前はセリ人の更新講習会というと、講師である東京都の職員の方のお話を1時間聞いて終了というスタイルだったように記憶しています。講師の方のお話を一心に聞くだけなので、夜勤明けの人にとっては目を開け続けているのは結構酷なこと・・・のように想像します。
しかし、今回は違いました。
1時間の研修の中で、ある2つのテーマをもってディスカッションを行ったのです。
しかも、日頃一緒に働く人とは違う部署の人たちとチームを組むが条件。講習会には東京青果さんやフラワー・オークション・ジャパンさんなど、ほかの卸売会社の従業員さんもいらっしゃるので、初めてお会いする方とチームを組むケースも出てくるわけです。
初対面の方とディスカッションをして、その結論を発表してくださいということですから、こりゃあもういくら夜勤明けといっても寝ている場合ではありません。
緊張感がありましたし、面白かったですね。東京都からの明確なメッセージも伝わり、今回の研修の意義を強く認識することができました。参加型のディスカッションを取り入れた研修というのは、大成功だったのではないでしょうか。
ちなみに、その①
東京都のセリ人は、現在何人いると思いますか?花だけでなく、すべての品目を合わせてです。
正解は558人でした。う~ん、アタクシが思ったよりは少なかった。
ちなみに、その②
講師の先生に聞いてみました。
大麻や違法のケシなど、実物を見たことのない人がほとんどだと思います。
名前が変えられたりしてこれらが出荷され、卸売市場が違法商品と気づかずに販売してしまった際、市場はどのくらいその責任を問われるのかということ。「植物の流通に携わっていて違法植物も見分けられないのか。勉強していない方が悪い」などと言われてしまうケースもあるのかなと不安に思いまして。
答えは、卸売の時点で違法植物であることを知らなければ、法的には罪は問われないそうです。
しかしそれでも尚、社会的、倫理的に勉強不足と言われてしまうことはあるかもしれません。そこで、市場に流通していない違法植物は、東京都薬用植物園(東大和市)で実物を見ることができるのだそうです。
URL http://www.tokyo-eiken.go.jp/lb_iyaku/plant/
一度勉強のために訪れてみたいと思います。