花研コーヒーブレイク
家計消費調査<花き>
2016.02.22
総務省から発表される家計消費調査のうち、花関係の消費について2015年の最新版をまとめました。
全国と県庁所在地別の両方において、切り花、園芸用植物、園芸品、園芸用品の4つの消費金額と頻度をまとめています。
切り花の消費を見ると、地域によって年間の消費の山がだいぶ異なる点が面白いですね。
例えば、札幌市を見ると3月・9月の彼岸に切り花消費の山は小さく、とりわけ3月はまだ雪深いからか、消費の山はほとんどないと言っていい。夏のお盆が最も大きな商機があることがわかります。最も消費が小さいのは7月。天候も良く、ご自宅にいる時間が短いからでしょうか、わかりませんが。
仙台市の3.11需要はここ3-4年連続で減少しています。他の月では概ね2015年が2014年の消費を上回っています。
都市別に高松市や名古屋市は切り花の消費金額も高い方ですが、那覇市は全国的にもかなり消費金額が低いようです。自然豊かでいつも庭や路上に花が咲いているからでしょうか。しかし、どの月よりも12月にめちゃくちゃ花を買っています。
東京、横浜、川崎などの都市部は非常に顕著な都市型消費の山を見せています。
この都市別の消費動向の違いが何とも面白いです。
是非、花販売の推進に携わる生産地の方や行政の方にはご覧になっていただきたいデータです。
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園芸用植物も都市によってかなり動きが違います。
1月から12月までの消費の波を山で示すと、ほぼ一直線でフラットな静岡市、大阪市など。
4-5月の前半に山が1回来てあとは静かという、ヒトコブラクダ状の線を描く札幌市、福岡市、広島市など。
前半と後半と2回山が来るフタコブラクダ型の神戸市や名古屋市、高松市など。
年末にドカンと消費する都市型の消費の東京。この動きも特有で、ほかにこのような線を描く都市はありません。これはギフトなのでしょうか。
みなさまもぜひご覧になって、ご自身の地域の消費動向を分析して、今後の販売計画にお役立てくださいませ。
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