花研コーヒーブレイク
二酸化炭素濃度 その②
2016.01.06
いつの間にか自宅の二酸化炭素濃度が、思いのほか上がっていたことに因み思ったこと。
自宅やオフィスばかりではなく、常に二酸化炭素濃度に留意した方がいいと思われるところはほかにもあります。
例えば受験室。
もうすぐ受験シーズンの始まりですが、あの締め切った教室に30-100人近くが集まり1時間以上缶詰めにされていたら、ものの10分で二酸化炭素濃度は優に2,000-3,000ppmくらいにはなってしまうでしょう。ヒーターも効いてむしろ暑いくらいの時もありますし、頭がボーっとしてしまうのも当然です。そりゃ普段ではありえないようなうっかりミスも出てくるでしょう。あの環境を考えると、あえて振るい落としするために主催者側の意図的な環境設定かと勘ぐってしまうほどです。(もちろんアタクシは、その意図的な環境設定にまんまとはまったクチですが^ ^;)
試験中に具合が悪くなる人の話を聞きます。過度な緊張が主な理由でしょうが、二酸化炭素濃度が高すぎるということも考えられるのではないでしょうか。
受験生のみなさんには数年間の努力が如何なく発揮されるよう、受験室の環境設定ももう少し適切なものに整えてあげた方がいいように思います。
もう一つ提案したいのは、車中の二酸化炭素濃度のコントロールです。
年末年始の帰省で、眠い中長距離ドライブを強いられたお父さんもたくさんいらっしゃると思いますが、車のような密室で家族数名(たとえドライバー一人でも!)が数時間乗ったら、あっという間に二酸化炭素濃度が高くなるのは自然の理です。あるいは、狭い空間運転を強いられるトラックのドライバーさんも、独りとはいえ、密室状態が1-2時間続けばあっという間に2,000ppmは超えてしまうでしょう。従って、眠くなるのも生理的には至極当然だということです。
お子様が眠くなるのはいいと思いますが、肝心のドライバーさんが眠くなっては困ります。
車のタコメーターや燃料計の隣に、車内の二酸化炭素濃度計測器も標準装備として設置してあったらどうかなと思います。
愛用している二酸化炭素計測器はUSBが付いていますので、パソコンさえあればどこでも使えるようになっています。持ち運ぶにも重いものではありません。しかし、できればデジタルの時計やカレンダーに温度や湿度表示が付いているように、二酸化炭素濃度の表示も付けば理想的です。
21世紀は、もう少し二酸化炭素濃度が直接的に脳機能や生体に与える影響を考慮されてもいいかもしれませんね。