花研コーヒーブレイク
シンヤ探訪 里山へようこそ!~ミカンの町 前編~
2015.12.19
埼玉県寄居町(よりいまち)を巡り、お茶とびわの花の香りをお伝えしてきましたが、今回は風布(ふうぷ)みかん山・前編です。
スタートは、みかん狩りでお馴染みの波久礼(はぐれ)駅から。ココの待合室は木造で昭和の香りが漂います。
荒川の橋を渡ると見えてくる梅林と里山の風景は、田舎ならでは。春の七草ナズナやホトケノザなんかも咲いていました。
薄暗い山道に沿って流れる沢は風布川(ふうぷがわ)。釜伏山(かまぶせやま)から湧く関東の名水「日本水(やまとみず)」が流れ、澄んだ水にはたくさんのサワガニが生息しています。
杉やヒノキに囲まれた薄暗い山道を抜けると日当たりの良い場所に集落が見えてきます。ペットボトルで作った風車のような鳥よけに懐かしさと哀愁を感じますが、こういう風景も情緒があっていいですね。
集落の中心にある建物は旧寄居小学校風布分校です。
この建物が見えてきたら風布みかん山はもう目と鼻の先です。そして分校のとなりには今はもうやっていない酒屋さんがあります。赤いポストと雨戸に貼られたラベルに時代の流れを感じます。
実は私は小学校時代にみかん狩りでここを訪れているのですが、そのときは分校に生徒もいて、酒屋さんもまだやっていた記憶があります。懐かしい建物がまだ色褪せず残っていて感動しました。
分校と酒屋さんの間の坂を登るといよいよ風布みかん山です。
後編はみかん山で見た田舎ならではの景色をお伝えします。
(む)