花研コーヒーブレイク
花が意味するもの
2015.11.19
パリやロシア機墜落をはじめ世界各地で起きている凄惨なテロには本当に心が痛みます。
以下はパリの襲撃後にアップされたYouTubeです。世界各国の人々から共感を呼んでいるそうです。
フランスのテレビ番組「ル・プティ・ジュルナル」の記者が犠牲者の追悼が行われているパリの広場で、移民系の父子をインタビュー。YouTubeはフランス語なので、以下に日本語訳を記しました。
(日本語訳はhttp://courrier.jp/news/archives/6249から拝借いたしました)
記者「どうしてこんなことが起きたのかわかる?」
移民系の男の子「すごく意地悪な人たちがしたんだ。意地悪な人たちには、思いやりがない。だから気をつけないと。家も移らなくちゃいけない」
父親「家は変わらないよ。怖がらなくて大丈夫。フランスはこれからも僕たちの家だ」
男の子「でもパパ、意地悪な人たちがいるんだよ」
父親「そうだね。でも意地悪な人たちはどこにでもいる」
男の子「意地悪な人たちはピストルを持っていて、僕たちを撃つかもしれない」
父親「むこうがピストルを持っていても、こっちには花がある」
男の子「でも花は何の役にも立たないよ。花は・・・
父親「よく見てごらん。みんな花を置いているだろ。あれはピストルと闘うためなんだ」
男の子「みんなを守るために?」
父親「そうだよ」
男の子「ロウソクもそうなの?」
父親「ロウソクは、いなくなった人たちを忘れないためのもの」
男の子「花とロウソクは、僕たちみんなを守るものなんだね」
記者「安心した?」
男の子「うん、安心した」
(引用終了)
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花という存在は、さもか弱く、飢えるときもお腹を満たしてくれるものではありませんが、なんと奥深いところまで人の心を満たしてくれるものなのでしょうか。花は私たちが思っている以上に優しく、強い存在なのかもしれません。
花は優しさや平和の象徴であり、慰めであり、祈りでもあります。花が存在するシーンによってその意味は変わってくるものなのですね。