花研コーヒーブレイク
こういうの“いいね!” 今週の中央通路から その②
2015.11.18
もうひとつ、こちらは展示されていたカスミソウ。
種苗会社のセレクタ・ジャパン様の展示です。
しかーーーーーし!
このカスミソウ、「きれいですね~」と素通りすることなかれ!
皆様がイメージされるカスミソウと少々形が違います。
よーくご覧あそばせ~。
他のカスミソウと少し違う点にお気づき・・・ですね^ ^!?
芯(花の中心)がはっきりと見え、花弁が半八重(一般的なカスミソウより若干少ない)タイプで、原種に幾分近い形をしています。カスミソウは元々一重の花。園芸用に大輪、多弁に改良されてきましたが、今回は少し戻って野生趣が取り入れられた雰囲気です。
花序は全体に広がるのではなく、クラスターになっているとでもいいましょうか、枝ごとに一つにまとまって塊を作っています。デザイナーさんの創造性を刺激する形なのではないでしょうか。
その名もPearls(パール=真珠)。
その花の艶感と透明感のある白さを表した良い名前ではあーりませんか!(←“チャーリー浜”風・・・古い?)
覚えやすいし。
ちなみに一緒に展示されているのはセレクタ社のガーベラです。細弁でこちらもちょっと原種に戻った雰囲気。野性味があります。
なぜこのような品種に着眼されたのでしょうか・・・・思わず種苗会社にお電話してしまいました。
パンフレットに書いてある連絡先を拝見すると、会社の所在地は京都。しかも窓口は・・・
Mr.Paul Pepping
あー、やば。
下手な英語でしゃべらなあかんかな~とドキドキで電話してみましたら、Paulさんは日本語ぺらぺら^ ^;
よかった。
Paulさんによると、生け花の家元がたくさんある京都で日ごろお仕事をされていて、生け花が草花を多用するように、日本のマーケット全体でも草花的な雰囲気をもったPearlのような品種が受けるのではないかと思われたことが着眼の理由でした。
茎短で本数が良く切れる(生産性が良い)ことが特徴だそうで、ブーケ用に重宝される品種なのだそうです。
また、ガーベラも細弁の品種を出すのは久しぶりなので、そろそろマーケットで受けるタイミングかなと思われたのだとか。
お話を伺ってみますと色々と勉強になることがあるものです。
【商品に関するお問い合わせ先】←ちゃんと載せておいて~とPaulさんに念を押されましてね。
ポール・ペッピンさん(べっぴんさんではありませんよ。男性ですし)
〒606-8404
京都市左京区浄土寺下南田町110番地2
PHONE 090-6329-1255