花研コーヒーブレイク
いつのまにか“早戻し”の衝撃
2015.04.09
大田花きの新人研修のうちの一コマを担当させていただきました。
その話の中で、昔の「ワンレン・ボディコン」や、そのスタイルに身を包んでいた森高千里さん、あるいはCMでヒットしたフレーズ「24時間闘えますか?」等を話の引き合いに出してみたのですが(何の話をしたんじゃと思われるかもしれませんが、それはさておき)、ぬぁんんんンと新入社員全員がそれらを知らなかったのです。森高さんは最近またご活躍されていますが、以前圧倒的なご活躍により全国的な知名度を誇った程ではないからかもしれません。
聞いてみれば全員1990年以降に生まれた世代。バブルがはじけてから生まれておいでですので、バブル時代の話など知る由もないワケですね。
それにしても、気づけば時代は無情なほどに変化しています。
例えば、今のちびっこ世代には「巻き戻し」と言っても意味が通じないのだと。
ハタと気づきました。今の時代はもはや“巻き戻すものがない!” カセットテープもビデオテープももう世の中から消えてしまいました。それに関連する語彙が消えるのも、もっともな話です。どうやら2000年前後から、シャープ、ソニー、東芝、パナソニックなど家電メーカー各社は「巻き戻し」表示を「早戻し」に変更しているようです。
慌てて家で確認してみましたら、DVDプレイヤーのリモコンが「早戻し」表示であることを確認しました。(ホントだ!)
お恥ずかしながらこのリモコン、軽く10年以上使っているものです。それなのに、「早戻し」と表示されていることに気付かなかった・・・(*_*)チーン 人は、見ようと思うものしか見えへんもんやねんね。
ちなみに、「チャンネルを回す」という表現も然りでしょうか。リモコン誕生前、TVチャンネルは画面脇のつまみをひねって変えていた時代に生まれた表現です。しかし、リモコンでチャンネルボタンを押すだけとなれば「チャンネルを回す」という言葉は死語ですね。「チャンネルを変える」がスタンダードなのでしょうが、つい「回す」が心地良く思えてしまいます。
もうすっかり古い人間です。
新人研修とは、新人のみなさんに私が研修してもらう機会でもあるように思います。つまり「新人研修とは新人による研修」、そんな感じ?