花研コーヒーブレイク
「花き」って何?
2015.04.03
新しく花き業界に従事される方も多いことと思います。ご就職や大きな組織の中で花き部門に異動された方など。
そこで、「花き」って何?と思われた皆様へ。
「花き」とは、観賞用の植物全般を指します。花が付いた植物ばかりではなく、葉物・枝物・観葉植物・盆栽・芝生・苔などなど、見て楽しむ植物であればすべて「花き」に含まれます。
例えばハロウィンのカボチャ。食べるカボチャは花きとは言いませんが、観賞用のカボチャは花きになるのです。
この場合、一般的にはアーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーを含みません。プリザーブドは生花が元になって作られたものですが、それでも尚です。
漢字で書くと「花卉」となります。企業名では、漢字で書くところとひらがなで書くところがあります。なぜなら「卉」は常用漢字ではないからです。例えば新聞は常用漢字が原則となっていますのでひらがなが使われますが、どちらを使わなければならないというルールはありません。
では、「卉」ってなんじゃ!?見たことないカンジィ~!と思われた方へ。
「卉」という字は「草花」を意味します。漢字の成り立ちは以下の通り。
草花を表す象形文字が元になっています。
これが3つ集まってこのようになります。
これが次のように変化し、「卉」の字が成り立ちました。
繰り返しになりますが、「花」というと厳密には花が付いた植物しか含まれなくなってしまいます。
すると、葉物や枝物、竹や笹、はたまた観葉植物はどこに行ったという話になってしまうので、「花き」という言葉があるのです。
しかしまあ、日常この業界で「花」と言えば、これらが全て含まれていることが多いのです、実際には。
表現の正確性からいえば、公式な場では「花き」を使うわけですね。