花研コーヒーブレイク
まじで~!「離婚式」?
2014.07.08
まじで~、「離婚式」なるものがあるんですか!?
ご存知でしたか?某県の職員さんが教えてくださいました。
昨年の講演で大変お世話になった方なのですが、今年の4月からは花のご担当を離れたのだとか。
それでも好きで花を習いに行っていらっしゃるという、大変勉強熱心で頭の下がる方です。
その方の花の先生が営む生花店に、実際に入った注文。
「離婚式用に装花をお願いします。
ダリアの黒蝶などを使って、ダークにまとめてほしい」と。
そんなイニシエーションあるんですねー。ちょうど先週、夕方の報道番組でも特集していたようですから、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
調べてみたら、こちらのサイトにしっかり掲載されていました→「離婚式」オフィシャルサイト
おまけに「離婚式プランナー検定」なるものまで既にできている。→離婚式プランナー検定
結婚式のケーキ入刀のような儀式が離婚式にもあり、結婚指輪を木槌のようなもので力いっぱい叩いたりするという。
ご当人たちにとっては「すっきりした」とか「グチグチとした気持ちを残さず、前を向いて行ける」と、気持ちに良い変化が見られるそうです。
呼ばれた方も「なんで離婚式みたいなのに出なくちゃいけないのよー」と思って渋々出席するものの、最後には出て良かったとなるそうで。離婚などあまり大きな声では言いにくかったことを、このような儀式で周りの人へオープンに伝えることで、周りの人も接しやすくなるのかもしれません。それも離婚式のプロデュース力によるところが多いでしょう。
この離婚式、なんでも実業家の寺井広樹さんという方が、幼いころから結婚式があるのになぜ離婚式がないのかという疑問を抱いていたことに発端があるようです。
なかなか発想力が違いますね。子供の時の素直な疑問には、意外と社会の盲点を見出すヒントが含まれているのでしょうか。子供の発想にも耳を傾けることが大切ですし、自分が子供の頃の発想もあえて埋葬する必要はないということですね。
この離婚式、あまりご祝儀(?)を持って呼ばれる立場にはなりたいとは思いませんが、当人同士にとってはひとつの区切りということでいいかもしれませんね。
翻って受注する生花店側としすれば、色々と新しいご提案を準備しておく必要があるように思います。小欄で以前書かせていただいたバウリニューアル然り。
人々の生活やイニシエーションは今や多岐にわたります。社会の動きにアンテナを張って、あらゆるシーンに少しでも花を提案していきたいものです。