花研コーヒーブレイク
バイオフィリックデザインと物流倉庫
2025.03.06
花研の一研究員です。
いつもどこかで仕入れた情報を元に話題展開しております。
今回はこのコーナーではご紹介したことが(恐らく)ない雑誌から、ネタを一つ披露したいと思います。
雑誌は『BZ空間』です。
いや、あったかも。この雑誌は世界最大の事業用不動産会社CBRE(シービーアールイー)が発行する事業用不動産の情報誌です。内容は大雑把に言ってしまうと倉庫の話と企業のオフィスの話です。
市場というと倉庫とは違うようでいて似ているところもあります。なにしろ大田市場付近は倉庫街です。あまり慣れていない人がこの付近を歩くと、距離感を見誤って思いのほか時間がかかる散歩を楽しむことになることでしょう。そのような倉庫情報や、近未来に完成する街や大型商業施設、マンション建設計画などがまとめられてたりするので、業務にも関係する雑誌として購読しています。
さて、その雑誌の最新号(2025年春号)をぱらぱらと見ていたら、物流施設にもオアシス、バイオフィリックデザインを取り入れたという三菱地所の物流倉庫ブランドの広告が掲載されていました。バイオフィリックデザインとは、自然の要素を空間に取り入れて、人の健康や幸福を向上させるデザインのことです。倉庫というと一般的にはいまだに味気ない印象を受けるかもしれませんが、最近の倉庫は周辺に素晴らしい植栽をしていたり、屋内にグリーンを取り入れたりと、そこで働く人の為の環境整備に余念がありません。
日本国内では商流全体のEC化率(購買チャネルのうちEC率)が10%ぐらいだそうです。思ったより低いかもしれません。ということは、これからEC率がもっと上がっていくと思われます。つまり今後もっと小分けのための倉庫需要が上がっていくと想定されます。成長産業になるだろうということです。その環境整備に植物が一層重要な要素として関わっているというのは、大変興味深いことですね。
今年は少し遅れていますが、大田市場近くにはたくさんの桜が植えてあることで有名な流通センターがあります。東京流通センター(TRC)といいまして、時期になるとすごいのです。八重のサクラですから、ヨシノより少し開花が遅く、ゴールデンウィーク前ころがちょうど見ごろです。お近くにお立ち寄りの際にはぜひどうぞ。
それではみなさま、ごきげんよう。