花研コーヒーブレイク
車いす
2025.02.28
こんにちは。花研ひろばです。今日は「ひろば」モード。花きの研究と直接的には関係のないトピックスなので。
さて、どのように直接的に関係ないかといいますと、車いすのことなのです。
昨日の帰り道、少し派手めにライトアップされた車いすでおひとりで移動されていた方がいらっしゃいました。通常の車いすよりは少しスピード感もあり、スポーツ用なのでしょうか、機能性とライトアップされたウィールからファッション性とを兼ね備えた感じの素敵な車いすでした。
電飾がついたウィールが目立つくらいですから、夜もとっぷりとくれたころです。今でこそ驚きませんが、夜に一人で車いすの方が外出されるのは、少し前まではなかなか見なかった光景です。そういえば、最近は以前より車いすでお出かけの方をよく目にするようになりました。
また、江東区にある有明やご近所の目黒区などのイベントでも、車いすの方を対象にしたスポーツイベントを開催する機会に触れることが多くなりました。
もう10年以上前になりますが、スウェーデンに出かけた時に、車いすどころかほとんど体が動かない状態で介護用ベッドのようなものに横になったまま、スポーツ用品店を訪れている方をお見かけしました。さすがに付き添いの方がいましたが、ほんのおひとり。やっと外に出たというよりは、むしろそれが日常であると感じられる様子でした。日本ではなかなか見ない光景だったので、さすが福祉の国スウェーデンと思ったものです。
人口密度が日本と違うので、お店も街中も、道幅も比較的十分なスペースが確保されていたのを覚えています。つまり日本より広い。大きなベッドでもお店に入れるのはそのような事情があるかもしれません。生花店にお邪魔しても、陳列する花と花の間隔が妙に広いのです。
日本ではまだ医療用のベッドのままショッピングを楽しむ方の姿を見たことがありませんが、車いすでおひとりで外出される姿を目にすることが多くなったのは、東京で開催されたパラリンピックなどの影響が大きいでしょうか。スポーツ庁の取り組みなども奏功しているのかもしれませんね。
いずれにしても社会の感覚やスタンダードが変わってきたと思います。社会が変わるとき、花の消費形態やトレンドも変わるものです。
引き続き観察していきたいと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。