OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

不足は大いにあり、前提から変えた方がいいかもしれないって話

2025.01.20

こんにちは、。花研の一研究員です。

教員不足というニュースや教員の給与に関するニュースが大変増えた2024年でした。と同時に物流2024問題。私たち花き業界におきましても物流2024年問題が盛んに議論・解決方法のモデル実証などが盛んにおこなわれた一年でした。

 

物流2024年問題は働き方改革関連法に関する一つで、その法律は2019年から様々な職種で順次施行され、2024年から建設業、医師そして自動車運転業へ適応が始まったものです。ちなみに教員については2020年からの適用でした。それが4年経過してもなお構造がほぐれていないようですから、本当に難しい問題です。もしかすると解き方が違うのかもしれません。

 

物流についても私たちが考える以上に、難しいところがあると思います。年末にNHKの番組「時をかけるテレビ」で古い番組をみました。それは2004年に放送された「トラック・列島3万キロ 時間を追う男たち」。この番組は、池上彰さんがプレゼンテーターで、過去の番組を改めてこの今放送することであの時代と現代を読み解くシリーズです。その番組では大型車を夜っぴで運転するドライバーさんが映し出されます。時間に間に合わせることにプライドと信念をもっている方々、一方運送会社の社長や配車係は無理やり時間に合わせるのではなく、ルール・法令順守そして安全安心という信用が第一だと説くものの会社経営は火の車、日本社会の隆盛を背負ってきた運転手はその時如何に・・・という番組です。

 

この番組を見る度に思いますのは本当に頭の下がることばかりで、毎日がどうやって成り立っているのか、考えさせられます。

社会の課題は法令で直ぐに変化するものではないかもしれません。それはレヴィ=ストロースの構造主義(構造主義とは、人間の行動や文化には、表立った現象を支える基本的な構造が根底に存在するという理論で、その構造を分析することでその社会を解明するモノです。文化人類学です)における普遍性のようにすら思えてしまうときがあります。変えられないものでしょうか、いや変えていくときなのでしょう。

 

さて、ここでタイトルの話にいきたいと思います。

当社花研でも、ここ半年くらい間で人手不足に関する相談やお問い合わせが増えました。それも花き園芸について教える人をお探しで、いずれも不足している様子が窺えました。花き業界にも様々な講師の需要があります。どちらかといえば知識というものの範囲です。直ぐにいるものではないかもしれませんが、花を理解するには欠かせないものだと思います。

そうした知識をストックし、皆さんに知らしめるところ人が減って不足しています。理由はほかの産業と同じで、高齢化による欠員、またそれを今までと同じように維持するだけの予算が不足していることでしょう。

 

ほとんどの場合、一種のサンクコスト効果(ある事業において、いままで投資したコストが回収できない場合、そのコストをサンクコストもしくは埋没費用といい、そのことで事業が辞められないことをサンクコスト効果と言う)が働いているようです。少し俯瞰し、前提をとらえなおし、新しい方法を考えるということも試してもいいのではないかなと思っています。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

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