花研コーヒーブレイク
公共の植栽にチョイと味付けをリクエスト
2024.10.17
こんにちは。花研の一研究員です。
とある地方都市の街路樹の足元にノイバラが植えてありました。
御覧の通りすくすくと伸びて、実も青から赤い熟した状態へと変化しつつあります。
ノイバラは一年ですくっと伸びますから街路樹には不向きといえば不向きですが、春先の新芽や夏から秋の実の色付きなどはとても素晴らしいものだと思います。街路樹というのは環境に強く、剪定しやすい植物という条件があると思います。
私、この機会に知りましたが、例えば東京都には街路樹管理規定なるものがあります。そこには以下のように記載があります。
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第一条 国道及び都道の並木(以下「街路樹」という。)の植栽及び管理は、特別の定めのあるものを除くほか、この規程の定めるところによつて処理しなければならない。
(樹種)
第二条 街路樹として植栽する樹種は、次のとおりとする。但し、建設局長において特別の事由があると認めたときは、樹種を植栽することができる。
いちよう、すずかけのき、とうかえで、えんじゆ、あおぎり、とちのき、ぽぷら、さくら、やなぎ、けやき、にれ、とねりこ、にせあかしや、ゆりのき
(形状の標準)
第三条 街路樹として植栽する樹木の形状は、次の標準による。
一 樹幹は、直幹であること。
二 樹高は、四メートル以上であること。
三 幹廻りは、地上一・二〇メートル上り〇・一五メートル以上であること。
(昭三四訓令甲四・一部改正)
(植栽の基準)・・・
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ということのようです。
このような規定があったのですね。そう思いながら街路樹を見上げるとまた違った趣を感じるものです。
地方都市で見たノイバラのような四季折々の植物もこの規定にお願いしたいところですね。
それではみなさま、ごきげんよう。