花研コーヒーブレイク
【週末妄想】思うに縄文時代から続く花器デザインとは
2024.11.02
タイトルが大げさでした。すみません。花研の一研究員の週末の妄想です。お付き合いいただきありがとうございます。
このところである花瓶を入手しました。二輪挿しです。まずはカタチをご覧ください。
よくある二輪挿しの形です。恐らく作るときはこんな手順(妄想)。
①粘土生地をパン生地のように薄く伸ばし、
②くるくるとシガールのように丸める。
③両端をもってたがいにくっつくように曲げる。
④曲がった部分が花瓶の底になるよう、自立するように平たくする。
花瓶の口が二つあり、二本の花を飾ることができます。このような二輪挿しデザインはいつ頃からあったのでしょうか。
大胆な想像かもしれませんが、上記の通り成形がシンプルなので相当古くからあったのではないかと。
私の期待するところとしては縄文時代です。というのも2018年、国立博物館で縄文展という縄文時代を代表する土器・土偶を一堂に集め展示されたことがあります。日本中の代表的な品々が並んだ展示会はたいへん盛況で、火焔型土器などの異形に多くの人が注目をしていました。
実はその中に、二輪挿し(のような)にも見える焼き物が一点ありました。ただし写真のような、いかにも花瓶を想起させる形ではなく、どちらかといえばミミズが頭と尻をもたげたような二輪挿し(だろうと私は思いました)でした。
当初は、なーんでこんな変もの作っちゃったのよ~と理解に苦しみましたが、2024年の秋に写真の二輪挿しを見て閃きました。縄文人が土器を作ろうと粘土を薄くクレープ上に伸ばし、その生地をくるくると丸めていたら偶然に二輪挿しが生まれたという推測(≒妄想)です。
小さな花を飾る器は二輪から始まったんじゃないかなあ。そんなことを勝手に思いまして楽しくなったので花器を購入しましたよ。
週末の自由な妄想でした。
あっていないかもしれませんよ。個人の勝手な妄想です。
それでは皆様、良い週末をお過ごしくださいませ。