花研コーヒーブレイク
ノウゼンカズラに目を奪われ
2024.09.23
こんにちは。花研の一研究員です。
いやね、もう随分前から開花していたのですが、ずっと写真を撮りそびれておりましたね。7月だったかギンギンに暑い夏の某日、都内のある公園の柵の脇にトロピカルな雰囲気を帯びた真っ赤な花を咲かせているのを見たのが最初。もはや真っ赤な花もくたびれ感がありますが、やっとブログ掲載に至りました。
既にお彼岸のお中日も過ぎて、夏の花を紹介するには遅すぎ感がありますが、それでも尚、自然の中で朱赤が映えて目を引きましてね。今の季節に街路樹や公園の柵などに絡みついて赤オレンジの大きめの花を咲かせているこちらの花は、ご存知の通りノウゼンカズラ(漢字で「凌霄花」)です。
学名をCampsis grandiflora (カンプシス・グランディフローラ)、原産地は中国の中南部で、日本へは平安時代に渡来したとか。
学名のラテン語の属名 campsis は、ギリシャ語のkampe(曲げる)に由来しているのだそう。これは、ノウゼンカズラの曲がった雄しべの花糸の形状 に因んでいるとのこと。
どれどれ(「σ。σ)
いや、撮影失敗!いずれもよく見えませんでした(´A`。)
種小名の grandiflora は、ラテン語の 大きいを意味するgrandisと花を意味する flosからということなので、雄しべが曲がった属の大きい花を持っている種類といったところでしょうか。
花の後は細長い実がなるかもしれませんので、花が終わってもぜひ注目してみてください。
ちなみに、市場流通は今のところ鉢物のみのようです。切花で流通がないのはなんとなくわかりますが(日持ち良くなさそうですし)、切葉でも今のところ流通はなさそうです。
ギンナンの実が落下し、恒例の匂いを放つ季節が到来しましたが、当時に夏の花ノウゼンカズラもよく咲いています。
それではみなさま、ごきげんよう。