OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

お盆のおそなえ

2024.08.13

花研の一研究員です。

本日は盆迎え。

お盆といえば、キュウリを馬、ナスを牛に見立てて供えるという習慣があると思います。

精霊馬(しょうりょううま)と称したお盆の飾りの一つです。牛に見立てたほうも精霊「馬」でよさそうです。ご先祖様に馬で速やかに帰って来ていただき、お帰りは牛でゆっくりとおかえりいただくという思いが込められていると伺っております。

 

夏野菜としてキュウリとナスはお盆の時期的にも豊富ですから、素材調達としては適していますし、乗り物の動物に見立てたシナリオを考えたご先祖様はこれまたすごい詩人だなと思います。また、ホオズキを飾ったりしますが、このホオズキはご先祖様にとって帰る先を照らず道しるべといわれます。見事な見立てで、盆迎えの灯までご用意するとは、なんと至れり尽くせりのお盆なのでしょう。それだけご先祖様や亡くなったご家族をいつまでも大事にする思いを見て取ることができます。

 

さて、こうした見立てには決まったルールがあるものでしょうか。あるといえばあるし、新しく追加してもいいものではないかとも思います。

先日道の駅でお盆にもオモチャカボチャをお盆に飾りましょうという提案をしている売り場をみかけました。

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(茨城県の久慈エリアの道の駅にて撮影、8月のお盆前週末)

 

写真が示す通り、オモチャカボチャを供物のようにお盆に積んでお供えしましょうというご提案です。これはさらに提案を進めて、新しい習慣として昇華できるのではないかと思いました。

 

なぜカボチャなのか・・・わかりますか。

ご先祖様をご自宅に迎えるに際して、いらしたときに乗った車に鍵をかけたでしょうか。

はい「鍵」がポイントです。鍵といえば南京錠。

key_lock

はい、もうお気づきですね。かぼちゃの別名はナンキンです。ナンキンは欠かせませんねえ。あれま、このイラストの南京錠は色までカボチャじゃないですか!なんとおあつらえ向きな。

 

それからお出かけといえば、キャリーケース。今のご先祖様はもしかしたらキャリーケースをもって戻っていらっしゃるかもしれません。キャリーケースの模様ってかぼちゃに似てませんか・・・。あれま、こちらのイラストも色までカボチャだわな。

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とまあ、こんなふうにあれこれとカボチャに見立てて理由付けをしたら、カボチャを飾る意味もあるというものです。オモチャカボチャはハロウィン用というイメージがあるかもしれませんが、祖先崇拝の伝統的な催事にもいいのではないでしょうか。

 

ところで、かぼちゃには、馬車とかUFOのような乗り物的イメージがありますが、ちょっと話がそれますので今回は外しましたよ。

 

それではみなさま、良いお盆をお迎えくださいませ。

ごきげんよう。

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