OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

美しいユーコ!?

2024.08.02

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

パイナップルリリーの愛称で親しまれる南アフリカ原産の「ユーコミス」は、キジカクシ科の球根植物。先月ワンコインクラブの花材として紹介されたとかで、長い間花研事務所の前に飾ってあるわけですよ。ほかの花材はこの暑さで2週間程度の命を全うされたというのに、ユーコミスだけどんどん花が咲いてきて、1か月近く経とうとしている今でも尚、美しい。

 

ユーコミスとはギリシャ語で「美しい頭の毛」の意味。花穂の頭頂部は苞葉にあたります。パイナップルリリーとはよく言ったもので、本当にパイナップルのように見えますね。

ユーコ1 ユーコ6

 

左の写真のまさにパイナップル状のものを仕入れ撮影したのは、なんと7月10日。なんと(710)長持ちユーコミス!

それが徐々に下から咲き始めて、今こんな感じ。まだこんな感じ。

ユーコ3 ユーコ4

これから“まだまだ上まで咲きまっせ!”というやる気すら感じられます。えー、やばくないですか?元気すぎて、長持ちしすぎて。

数えてみたら開花は12輪。さらにはこのように控え選手がぎっしりいらっしゃるわけです。

yuko2 yuko1

 

しかも先に咲いた花も全く老けないし、すごいですね。驚異的。ユーコ、恐るべしです。老化を知らない圧倒的美魔女系花材です。いつまでも美しい。枯れる気配が全くない。それどころか、下から緑がかった花がパカパカと開花して、そのまま衰える気配なくじっとしているわけです。茎も腐らない。切花だけでなく、暑い差にも強いし、球根で毎年咲くのでガーデンにも愛用されているようですが、その人気もよくわかります。

 

さて、このユーコミス属は1789 年にシャルル=ルイ・レリティエ・ドゥ・ブリュテル(Charles Louis L’Héritier de Brutelle)によって初めて発表されたのだそうです。1789年といえば今オリンピックが開催されているパリにおいてフランス革命が起こった年ではないですか!比較的新しい植物といえるのでしょうか。

シャルル=ルイ・レリティエ・ドゥ・ブリュテル(ひさびさに名前長すぎでねが?)はお金持ちのおうちに生まれて、パリ森林河川局の監督官としての仕事をしつつ、樹木や植物の研究を行ったアマチュア植物学者なのだそうです。

 

そのユーコミスを私たち流通業界では会話の便宜上、勝手に「ユーコ」とか略したりしますが、ユーコミスのユー(eu-)が「心地よい」、コミスのコム(kome) が「頭髪」を意味しているのだとか。

 

ということは?

 

・・・よもや「ユーチャ」もそうですか??

ユーチャンじゃなくてユーチャ。ユーチャリスのことを勝手に「ユーチャ」と略したりしますが、本来は「ユー+チャリス」。

調べてみるとやはりこれも、「良い、よく」を意味するギリシャ語 のユー(eu-)と、「優雅さ、親切」を意味するギリシャ語名詞 チャリス ( charis)を組み合わせた言葉なのだそうです。ユーチャリス(eucharis)で「魅力的な、優雅な」の意味。

 

そういえば、私の周りのユーチャンは男女問わずみな本当に優しくて魅力的な人ばかりです。不思議なものですな。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

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弊社では8月15日(木)から8月18日(日)まで営業休日とさせていただきます。8月19日(月)から通常営業として、休日の間にいただいたお問い合わせ等は19日以降に順次対応させていただきます。

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