花研コーヒーブレイク
関東東海花の展覧会が素晴らしすぎた件
2024.01.30
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
関東東海花の展示会を見に行ってまいりました。
今年は茨城県が主催だっただけに、枝物大産地茨城県らしい企画が会場を盛り上げ、かなり次回へのバトンタッチとしてプレッシャーになるほど素晴らしい開催だったのではないかと思います。
エントランスは枝物を使って大きな生け花の作品がお出迎え。
品評会に出品された数々の花きが素晴らしかったのは言うまでもなく、品評会にとどまらない圧巻なまでの枝物の展示もまた素晴らしい限り。
しかも入り口から歩みを進めていくと、季節の順に枝物が展示してあるのです。つまり季節の移り変わりをダイジェストで見るかのように、枝物の魅力を堪能できるのです。展覧会の機会を活用し、「枝物BIG産地茨城」のアピールも十分にできているように思いました。
制作は、草月流の日向雄一郎氏。TBS番組「マツコの知らない世界」にもご出演された花業界切っての一流エインターテイナーです。
企画も生けた日向氏も素晴らしければ、呼びかけに呼応して協力される生産者さんも素晴らしい。促成栽培する枝物をご要望に合う開花ステージに調整するため、1日に2回チェックするのだとか。
こちらは茨城名物袋田の滝を書きで表現したもの。白い滝水は銀塗のヤナギで表現、水しぶきはカスミソウで表現。袋田の滝の神秘的な世界観を見事なまでに再現しています。
しかも、高校生の花生けバトルを会場で開催。
2校がチーム対抗戦で闘い、会場票も集められ、ステージと会場と一体型の企画となって、楽しい様子でした。司会はもちろん日向氏。
生け花となると、その花材の魅力を引き立て、ほかのアイテムでは代品の利かない存在感を引き立てることができるように思います。そんなことを感じた展示でした。
長年開催されてきた中でも、このような関東東海花の展示会は(毎年行っているわけではありませんが)初めてお見かけするように思います。
今回の主催の県のみなさまの想いと企画力、実行力に脱帽です。関東東海は品評会に留まらず、今後ますます面白く、また集客力の高いイベントになっていくかもしれませんね。
それではみなさま、ごきげんよう。