花研コーヒーブレイク
ミモザとパントマイムの共通点
2024.01.22
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
これからシーズンを迎えるミモザ。仲卸さんでミモザの束を見かける度に、春を感じます。
ところで、ミモザとパントマイムなんて、到底交わることのないものだと思っていました。というか、何か交差することがあるかもなんて発想すらありませんでした。
しかし、この度いろいろと調べ物をしていたら、偶然その交差点にぶつかりました。
なんとミモザの名前の由来はパントマイムの「マイム」と同じラテン語の「模倣者」の意味に由来しているのだそうです。
パントマイム の‘mime’がそうであるように、ミモザのラテン語のmime(mimus)に由来していて、動物の感受性を模倣(触れると動く)ことからこの名前が付けられたようです。そこに女性形の接尾語-osaを付けて、mimosaという名前になったということです。
そうか、英語で模倣するってmimicって言いますが、この言葉も同じ語源だったのですね。
なんだかある日突然、そこだけすっきり!
とはいえ、まだこの名前の由来についてすっきりしないことが。
動物の感受性を模倣したような触れるとその植物が反応して動くというのは、同じマメ科でもオジギソウ(オジギソウ属)のことではないか!?私たちが知るミモザはアカシア属で、葉に刺激を与えても閉じませんが、どうしてmimeに由来した名前が付いたのでしょうか。
どうやら、これは同じマメ科のオジギソウ属とアカシア属とで葉や花の様態がよく似ていることから、どこかで誤用されたのではないかと専門家の間では推測されているようです。実際には学名はオジギソウ属がMimosaで、私たちが呼ぶミモザのアカシア属の学名はAcaciaです。
ということで、Mimosaといえば、学術上はオジギソウ属の学名を指し、流通上はアカシア属の俗称(つまりニックネーム)となるわけですね。
あー、紛らわし。
しかし、まあこれですっきりしました。本日の安眠確保。
それではみなさま、ごきげんよう。