花研コーヒーブレイク
大王松の鉢物はどうか★スペシャルゲスト招聘!
2023.12.26
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
本日は、花きのタテ型商品のお話をさせていただくにあたり、全日本縦型協会事務局の縦糸直(たていと・ただし)さんをゲストにお招きいたしました。
花研:縦糸さん、好きな食べ物は何ですか?
縦糸:乾麺とポッキーです。
花研:いずれも縦糸系のものですね。本日はどのようなお話をしていただけるのでしょうか。
縦糸さん:全日本縦型協会会長に代わり、タテ型トレンドに沿ったある商品についてご紹介したいと思っています。
花研:協会の会長はどなたですか?
縦糸:実は、地理的に世界一タテに長いとされる国、チリ共和国のヴァーティカール(vertical)氏なのですが、遠路であることと、ちょうどクリスマス休暇に入ってしまったので、わたしが代わりに参りました。
花研:ヴァーティカール会長の名代として、お忙しい時期にお越しいただきありがとうございます。では、今日ご紹介いただけるトレンドに沿った縦型商品は何ですか?
縦糸:大王松の鉢物を紹介したいと思います。花研さんのブログで何度か紹介していますが、これほど縦トレンドらしい鉢物はほかにはないと思っています。
花研:その割に見かけることが少ないように思いますが・・・
縦糸:増殖性とかいろいろ条件があるので、流通量は急には増えないのかもしれません。
花研:またサイズにしても、私がこれまで目にした大王松の鉢物はなかなかの大きさのものが多く、どちらかと言えばご家庭用というよりも商業施設や装飾用かな、というサイズ感でした。
縦糸:大きいサイズのものは、タテ感が強調されていていいですね。たくさん並んでいると圧巻です。サイズ大きめが多いのは、作り手の戦略としては業務需要狙いというところが大きいかもしれません。
花研:ずっと大きいものしか見なかったのですが、つい最近は小さいのも見かけるようになりました。まさにご家庭用の7寸ぐらいのもの。
縦糸:いよいよ大王松の鉢物も、イノベーター理論でいう「キャズム」を超えてきたのかもしれませんね。
花研:つまり一定に普及して流通量が増えたということ。
縦糸:そうです。タテラインがいかに浸透し始めているかを物語っていますね。
花研:販売データからある程度、先のトレンドが見通せる場合があります。そのような予兆は、今後はデータベースからAIが抽出してくれると思います。
縦糸:とはいえAIは抽出するだけで、評価意味づけや最終的なGoサインは人間がするわけですよね??
花研:そうですね。まずはデータベースがないことにはAIもなにも引っ張り出せないでしょうから、データベースの構築が第一、そして最後にはもう一度、人が意味づけをすることになると思います。
縦糸:花の業界ではもうそのような取り組みが始まっているのですか?そうであれば縦型協会としてもぜひ協力させていただきたいと。
花研:信憑性のあるそれなりの規模のデータベースを基にトレンド動態を掴むところまではたどり着いていません。ただ、弊社が大田花きのデータを基にあれこれと分析を行っていまして、手前みそですみませんが結構トレンドが見える化できるものです(※)。商品化から宣伝普及のステージでは、ぜひ縦型協会様にお力添えいただければ幸いです。
※分析の際には、A市場とB市場の取扱いデータをある方法で比較分析できるようにグラフに変換し重ね合わせます。レイヤーを重ねるなんてまさにトランスペアレンシーな分析手法なのですが、これによって伸び筋の過不足が見える化できます。地域エリアの潜在需要というのか、他で購入されているため自社で集荷していないアイテムが見えるのです。
縦糸:もちろんです。花きだけでなく、その見せ方や関連資材など、タテ型コーディネートのためにいろいろとアドバイスさせていただけると思います。
花研:ありがとうございます。このインタビュー記事をご覧の方で、このようなデータをご希望の方は、有償対応ですがお気軽に花研までご連絡いただければと思います。なんだか最後は営業になってしまいました。縦糸さん、今日はご出演ありがとうございました。またぜひお越しください。
縦糸:ありがとうございました。
花研・縦糸:それではみなさま、ごきげんよう。
※本日の登場人物や組織はフィクションです。