花研コーヒーブレイク
御用だ、二酸化炭素!
2023.10.16
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
困ったもんだねえ二酸化炭素には、捕まえようったって一筋縄じゃいかないんだもの。なんて落語風に思っていたところ、飛び込んできたのがこちらのニュース。
ナショジオに、様々なガスの中からCO2だけを吸着する多孔性材料を開発したという内容の記事が掲載されていました。
二酸化炭素は本来悪者ではなく、二酸化炭素を悪者にしたのは人ですがね。植物にとってはなくてはならないものですから。しかし、二酸化炭素濃度が高くなったいま人にとっては深刻な問題をもたらしています。
多孔質といえばシリカゲルなどがありますが、孔の大きさは自由に変えることができないのです。ところが新素材は孔の大きさを自由に設計することができて、それによって二酸化炭素を特異的に捕らえることができるようです。大気を構成する主な分子、窒素や酸素、そしてエチレンは吸着せずに二酸化炭素だけを吸着するそうです。
すごいことを考える人がいるものですね。花業界的に考えてもこれは大変有望なことです。例えばエチレンを特異的にですとか、酸素を特異的に吸着できると、エチレンは老化促進に働くので老化防止に、酸素は植物も息をしてエネルギーを消費し体温を上げてしまうので酸素が少ないと仮死状態にひとまずおける・・・。いずれにしても長持ちにつながる技術かと思いました。地球環境のためにまずは二酸化炭素ということでしょうが、花き業界のみならず非常に多くの場面で使える技術ではないかと今からワクワクしています。
ちなみに、10月18日に第1回花業界環境セミナー(主催:一般社団法人花の国日本協議会事務局)が開催されます。
19時よりZOOM開催です。
演題: 「超入門! 花業界のよりよい未来のために 今知っておきたい環境のはなし」
講師:環境カウンセラー・関根久仁子氏
(カムフル株式会社代表取締役、環境経営士、森林インストラクターほか)
聴講:無料
詳細とお申込みはこちらから
お申込み締切:10月18日(水)正午
ご興味のある方はぜひご聴講くださいませ。
それではみなさま、ごきげんよう。
『フラワービジネスノート2024』はこちら。