花研コーヒーブレイク
暑さで遅れるもの、遅れないもの
2023.10.05
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
★暑さで遅れるもの
概ねヒガンバナは2-3週間くらいいつもより咲くのが遅かったように思います。気象庁のように30年データを平年としているわけではないので、「いつも」をどう設定するかですが、ここ5-6年で蓄積された感覚による開花期です。9月中旬からお彼岸くらいまでの間がピークだったような感覚でした。ヒガンバナは高温で成長が抑制されるという主旨の論文があったことから(これまた自己解釈ですが)、ヒガンバナの開花期が遅いのは、この夏の高温によるものだったのはないかと仮説を以って見ています。
観測史上、過去にない暑さの影響は、屋外のみならず家の中にも及びました。
10月1日は衣替えのはずですが、9月までの暑さで、まるで衣替えムードにはたどり着けず、なんとなく着用する衣類のカラートーンだけは秋寄りにしてみるものの、素材は相変わらず。クローゼットの中身は何ら変わらぬまま10月を迎えました。とはいえ、昨日の雨模様でなんとなく衣替えしようという気分になってきました。遅ればせながら今週末に衣替えチャンスを狙っています。つまりこちらも1-2週間遅れということです。
★暑さで遅れないもの
一方、ノーベル賞の選考は遅れることなく発表されています。
毎年イの一番に発表される生理学賞・医学賞。今年はmRNAワクチン開発への道を開いたカリコ博士たちでした。mRNAがなかったら新型コロナウイルス蔓延下で世界はどうなってしまっていたでしょうか、もはや想像を絶します。ウイルスが蔓延し始めたとき「世の中の頭の良い誰かがどうにかしてくれる」と他力本願的に思っていましたが、コロナが収束したのは幼いころからご苦労を重ね、自分が評価されることよりも人のために頑張ろうという熱意のあるカリコ博士らの大きな功績のお陰だったのですね。世界を救った人が「どこかの頭のいい誰か」ではなく、「この人です!」と特定されて世の中に認知されることは素晴らしいことだと思います。
あちこちでカリコ博士の記事を斜め読みしていました。周りが何と言おうと自分の信念を貫く、あるいは常識にとらわれないところなど、同じくノーベル生理学・医学賞をご受賞された山中伸弥先生との共通点を感じました。(すると、カリコ博士と山中先生との対談がありました(2021年、NHK)。)
さて、フラワー・オブ・ザ・イヤーOTAの選考も遅れることなく順調に進んでいます。現在大きく分かれた3つのステップのうち、2つ目の段階まで終了しました。あとは最終選考を残すのみです。今年のフラワーオブザイヤーOTAの表彰式は12月8日(金)です。
今年の結果にもぜひご注目いただけますと幸いです。
昨年のフラワー・オブ・ザ・イヤーOTAの結果と潮流分析は「フラワービジネスノート2024」にも掲載されています。
もう一つありました、「暑さで遅れないもの」。
太陽の傾き。朝出勤時の太陽がだいぶ目に入るようになりました。つまり傾いてきたということです。日没もだいぶ早くなりました。暑いと雖も、太陽の傾斜は順調に進んでいます。気づけば冬至まであと2か月半くらい。暑くても冬は着実に近づいています。
それでは、みなさまごきげんよう。