花研コーヒーブレイク
どんぐりの音
2023.10.03
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
大田市場周辺に生えている木々のうち、どんぐりをつける植物があります。マテバシイです。1つの実が大きく、3-4cmほどの長さで細筆の先のような形をしたどんぐりです。道路を埋めるかのように無数に落ちているので、市場周辺を歩く際には踏まずに歩くことはほぼ不可能です。どうしても踏んでしまうわけですが、その時パチ、ビチッと乾いた破裂音が靴底から響いてきます。
もう一つ、乾いた破裂音と言えば、この時期のギンナンです。東京都には街路樹としてあちこちに植えられていますが、落ちたギンナンが車に轢かれてつぶれるときはパチッと跳ねるような高い音がします。こちらもまさにシーズナルサウンドです。
植物から聞こえる音、物を見て音をイメージするという事例はほかにもあるのではないでしょうか。バーベキューで使うマキの束がホームセンターに並んでいますが、なんとなくパチパチという木が熱ではぜる音をイメージします。
また、実際に音がしなくても花がアイコニックに機能して、音が聞こえてくるように思うときがあります。例えば青空を背景に元気いっぱいに咲いているヒマワリを見ると蝉の鳴き声が聞こえてくるとか。
植物にこういう感覚を提供できれば、マーケティングにも活用できるのではないでしょうか。
それではみなさま、ごきげんよう。
『フラワービジネスノート2024』はこちら。音は情報量は「ザクザク」、物理的にいくなら「パラパラ」でしょうか。