花研コーヒーブレイク
セルリアンブルーのセルリア 結論編
2023.08.22
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
昨日の続きです。
先週の大田花きのショーケースには、セルリアンブルーのセルリアが展示されています。原則セルリアの花の色は、赤からピンクか、黄みがかった白っぽい感じですが、青いセルリアなんてね。ついにセルリアまで青か!という衝撃とともに拝見いたしました。
※詳細は昨日の小欄をご参照くださいませ~
ん???
セルリアンブルーとセルリアって何かつながりがあるのでしょうか。
ということで、気になりだすと夜も眠れなくなる質(たち)なので、さっさとインターネットで調べてみました。単なる安眠祈願のためですよ、ええ。
ひとまずの結論は・・・・
「全く関係ありません!」
すでにご存じだった方は博学で素晴らしいですね。
日本語にすると「セルリア」と同じ発音に聞こえるのは、単なる偶然でした。あーよかった。これで今夜もぐっすり眠れます。
どういうことかといいますと、セルリアンブルーのセルリアはラテン語で「空色」を意味する「caelum」が語源になっているようです。水色が美しい花オキシペタラムの学名がOxypetalum caeruleum(旧学名:Tweedia caerulea)ですが、これと同じ語源ですね。
それが英語化した色名でcerulean blueというようです。空色は緑みを帯びない明るい青であるのに対し、セルリアンブルーはわずかに緑みを帯びた鮮やかな青を表現する言葉。
一方、セルリアは、スウェーデンの植物学者カール・トゥーンベリ(ツンベルク)が1773 年に初めてこの花を発見し、オランダのユトレヒト大学の植物学教授であったJames Serrurier(ジェームズ・セルリエル)にちなんで命名されたそうです。
セルリアンブルーのセルリア。言うまでもないかと存じますが、これは染めです。
国内最大の花き専門輸入商社であるクラシックさまの商品です。詳細はこちら。
本当はブラッシングブルー、トワイライトというきちんとした商品名が付いて流通しています。商品名はセルリアンブルーではありませんし、セルリアとセルリアンブルーも関係はなさそうなので、お間違いのなきようお願いできればと思います。
・・・って間違えたのも、間違えさせようとしたのもアタシか。すみません。
それではみなさま、ごきげんよう。