花研コーヒーブレイク
花の長さは1キュビット!?
2023.08.14
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
花研の調査員Aがあちこちのスーパーマーケットを周り、店頭の生花の企画について研究してまいりました。主に、品質やどのような花がどうセットされて、いくらくらいで販売されているかについてです。
その際、長さについても確認したところどこでもだいたい50cm内外だったそうです。しかしながら、メジャーを持ちあわせなかったそうで、どうやって計ったのか聞いてみますと、
「自分の腕で測りました」と。
すばらし。メジャーがないという緊急事態の中、よくボディを使って測りましたね。これを身体尺といって、実は古代から西洋で使われてきた正式な計測の方法のようです。肘から中指の先までの長さの単位をキュビット(cubit)といい、ラテン語で「肘」を意味する cubitum に由来するそうです。紀元前6000年ごろ(!)の古代メソポタミアで生まれた長さの単位で古代エジプトのピラミッド建設の単位としても使われたようです。いずれも45-50cmを指したそうです。
ほかにも身体尺はいろいろあって、フィート(feet)は今でも使われていますし、ヤード(yard)やインチ(inch)も身体尺に由来しているようです。
実はアタクシもなんちゃって身体尺を一つだけ昔から活用しております。中学の時に先生から教えてもらいました。手でピースをしたときに、おもいっきり人差し指と中指を開くと、その指先の間は誰でもだいたい8cmになるのだそうです。
なるほどやってみると右手は8cm、左手ははもう少し開いて9cm。ということで、以来物差しがないときはこの指を使って計ったりしていました。
とはいえ、これまた体よくだまされたもので(笑)、試しに花研の所長の右手を借りてみますと9cm、左手は10cm、もう一人、先述の調査員Aにお願いして計らせてもらうと右手は10cm、左手は驚異の12cm!!
え。12cm?
物差し、もはやぎりぎり。12cmマックスの物差しで測ったものですから、あわや物差しの目盛りが足りないところでした。
今どきの指がほっそりと長い若者世代はこんなものなのでしょうかね。とはいえこのピースで計る身体尺の単位をなんとか名付けたくなりました。
ラテン語で指を「ディギトゥス(digitus)」というそうなので、8-12cm=1ディギトゥスでいかがでしょうか。
う~ん、覚えられないので没。
没にする前に1回くらい使ってみようと、試しにフラワービジネスノート2024(9月1日発売)を指で計ってみました。
<サイズ>
タテ:2ディギトゥスくらい(=21cm)
ヨコ:1.5ディギトゥスくらい(=14.8cm)
あ、つまりA5サイズです。JIS規格、ISO規格ってなんて便利なんでしょ。人の身体サイズによって変わらない世界共通の普遍的計測基準。すばらし。
それではみなさま、ごきげんよう。
※8月15日、16日は大田市場花き休市に伴い、弊社も営業休日とさせていただきます。
予めご了承賜りますようよろしくお願い申し上げます。