花研コーヒーブレイク
夏の100冊、夏くらいは1冊
2023.08.03
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
夏休みの宿題といえば、一つに課題図書(or自由図書)の読書感想文を書くというのがありました。昭和から平成初期の小学生、中学生はみな、そうだったと思います。個人的な経験をいえば、当時言われるがまま普段手にするようなことが少ないノンフィクションをじりじりする暑さの中読んだものの、なんだか何も思うこともなく、よくあるパターンで本文からフレーズを引用をしつつ原稿用紙を埋めていました。
そうそう、昭和の書店といえば、夏休み前には新潮文庫夏の100冊が平積みにされるのも名物的な光景でした。夏の100冊のキャッチコピーは「インテリげんちゃんの夏休み」とかありました。コピーライターは糸井重里だったでしょうか。
この夏おすすめの本、・・・昨年は確かロバート・フォーチュンの『幕末探訪記』をご紹介したように思いますが(ラジオとか小欄で)・・・今回は夏のフルーツについての本。
『メロンとスイカの歴史』(原書房)です。
メロンがインド原産でスイカがアフリカ原産だそうです。アフリカの砂漠にスイカが自生するのかと思わず疑いたくなりますが、あるのです。皆さんもカラハリ砂漠・スイカで検索してみてください。カラカラの大地にスイカがごろごろと並んだように生っている写真が多数出てくるのです。驚きですが、スイカに含まれる水分を思えば、なるほどカラハリ砂漠でも生きていけそうです。
メロンは原産地の特定が難しいらしいのですが、インドあたりとのこと。どちらもみずみずしく甘い果実で、渇きを癒す素晴らしい果物です。読んでいるだけで食べたくなりますね。
気になったところだけを拾い読みしたのでご紹介します。昔はメロンをひも状に切って干して編んで携行していたようです。糖度が増して美味しいらしい。確かにいまドライメロンてあまり見ませんが、今の甘いメロンがドライになって実際に流通していたら、かなり甘くておいしそうです。
そのドライメロンの写真が掲載されているのですが、かんぴょうにも似たようなイメージです。スイカは現在世界各地で生産されていて、100kg超えの超巨大スイカもあるようです。大きさを競うコンテストが行われる地域もあるのだとか。カボチャか!と突っ込みたくなりますね。
このようにいろいろと夏を象徴する二大果物メロンとスイカについての面白エピソードや歴史、トリビアが紹介されていて、とても楽しい本です。夏の暑い時期から秋までといえば、花ではケイトウを思い出しますが、ケイトウの原産もアフリカやインドだそうです。
ちなみに、本日8月3日はスイカの日(北米)だそうです。各地で様々なイベントが開催されるそう。日本ではスイカの日は7月27日だそうですね。
普段あまり本を読まれない方も、夏の100冊どころか、夏くらいは1冊と思って読んでみるとおもしろい発見があるかもしれません。
それではみなさま、ごきげんよう。