OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

フルーツのトレンド

2023.06.13

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

厚生労働省が、食物摂取量の目標値を定める「健康日本21」を改訂し、一日の推奨摂取量を野菜350g(変更なし)、果物はこれまでの2倍の200gと発表しました。200グラムはミカンなら2つ、リンゴ・ナシ・モモであれば1つほどのようです。流通実態からいけば200グラムはそれほどハードルの高いことではないかもしれません。これからは国産果物の生産目標も上振れとなると思います。農水省と厚生労働省に連携プレーがあるといいですね。ところで花は心の栄養ですから今度指標を改正するときは、花の“摂取量”も混ぜてほしいですね。

日本農業新聞の記事はこちら(ご参考)

 

 

さて、国産フルーツのスタープレイヤーといえばイチゴやブドウ、柑橘、リンゴ、ナシ、モモ・・・と挙げればきりがありませんが、ここにまた一つ、新しいスターが誕生したことをみなさまと共有せねばなりません。

日の出の勢い、四方八方に伸びたツルと葉が受けた太陽エネルギーを丸々とおいしそうな果実として充実させた・・・

 

 

 

・・・タネ無し小玉スイカです!

 

個人的な偏見を含みますが、いまの日本のフルーツ業界ではすっかりタネ無しブドウのシャインマスカットが唯一無二のスターだと思っていました。ところが、先日『農耕と園芸』誌の果物市況欄を読んでいたら、タネ無しスイカの記事が飛び込んできました。その時は斜め読みしてしまったのですが、その後メディアに頻繁に登場することから、これは昭和の雑誌『明星』『平凡』を席巻したアイドルよろしく、小玉種無しスイカの時代到来を感じた次第です。

冷蔵庫に入るスイカ。しかもタネ無しで皮をむけばいいだけのスイカとくれば、食べるまでの利便性はほかのフルーツと大差なくなってきました。昭和のスイカのタネをぷぷぷと吹き出す古き良き習慣として記憶にはありますが、近い将来化石になってしまうかもという危機さえ感じたくらいです。

 

翻って花はどうでしょうか。

例えば、農研機構が開発した日持ち性の良いダリアのエターニティシリーズ。満を持してここに出荷が始まります。待望のダリアです、コロナ禍でずいぶんと厳しい状況にありましたからここから不死鳥のように(表現が昭和ですが)蘇るダリアにこの夏期待しています。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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