花研コーヒーブレイク
くすみ色のなぜ ~情熱は秘めるもの!?~
2023.06.16
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
くすみ色がなぜ流行っているのか。確固とした理由がない限りはどこまでも個人的な憶測になります。一つは環境保全の意識からアースカラーに繋がるということで注目されているという説があります。これは一つ大きく頷けるように思います。
あるいは、いろいろとお話を伺ったり観察したりしていますと、くすみ色は主義主張のない中間的な立場を意味するケースが多いなと思いました。とりわけ若い人はビビッドな色を使うと強い印象を与えたり、目立ちすぎてしまうと敬遠することがあるようです。
なるほど秘めないといけないんですね。
情熱、感情、諸々。
くすみカラーは一見調和しているようにみせるカモフラージュ用の色なのかもしれません。たとえ本来は違うとしても、です。目立たないようにくすみの陰に隠れているとはいえ、実はアイデンティティがきちんとあり大衆に埋もれない意志があることがわかることもよくあります。
現代の若人の美意識としては「情熱は秘めるもの」なのですね。まずは調和や協調性を重視し、目立ちすぎないこと。くすみ色はヌディーカラー、透明色、あるいはクラゲメイク(日経MJ5月26日に詳細掲載)にも通じるところがあると思いましたが、いかがでしょうか。自己主張はしかるべき時だけ。あとはできるだけ控えめに。くすみカラーは忍者ハットリくんの「忍法壁の術」(←古め)か和式婚礼の角隠しみたいなものでしょうか。
それではみなさま、ごきげんよう。