花研コーヒーブレイク
Chat GPTは敵か味方か
2023.05.18
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
みなさまの中にはChat GPTを大活用されていらっしゃる方もいるかもしれません。アタクシは業務でGPTを頼ることはまだありませんが、このブログのようにChat GPTネタを書くためにたまに覗くことはあります。しかし、Chat GPTはプログラミングも書いてくれるようで、「お陰様でだいぶ楽をさせてもらっています」という方もいらっしゃいました。業界によっては随分アシストしてもらっているところもあるのかもしれませんね。
アタクシもいくつか質問をしてみて感じましたが、嗜好に関することは本人の好みを尊重するよう、とても謙虚にアドバイスしてくださいます。専門的知識や事実の把握などは、Mr.Googleに聞いたこと方がいいことも中にはあるように思いましたし、創造に関することは有料コースで力になってくれるようです。
ただ、無料コースでも尚「これをするにはどうしたらいいか」という方法論などを章立てで説明することにかけては、とても的確、且つ詳細までアドバイスしてくれるのですね。
何をプレゼントすればいいかというような嗜好に関わるを聞いたときは、それぞれの好みを大切にするよう前置きして、ふんわりやんわりと回答する一方、得意なことであれば、その回答は「Certainly!」から始まり、前置きなくかなり自信をもって回答してくれます。
例えば、切花を長く楽しむためのコツは何ですかと聞いてみました。すると(日本語訳の上、部分抜粋)、
「いくつかコツをお答えします。
1 清潔な花瓶を使おう
2 きれいな真水に生けよう(冷水やお湯はだめよ。花がびっくりしちゃうから)
3 生け水に浸かる葉は取り除こう
4 1インチでいいから45度のアングルでカットし、茎を切り戻そう
5 枯れた花は速やかに除去すべし
6 切花栄養剤を使おう
7 適切な場所に飾ろう 熟したフルーツの近くとか直射日光は避けよう
8 定期的に生け水を取り替えるべし
9 花弁にミスト状のみずをスプレーしよう
10 強い衝撃を与えないようにしよう(何かにぶつけたりすると傷がつく。大切に扱おう)
というアドバイスでした。なるほど、ありがとうございますと御礼を言うと、思ってもいないほど素晴らしい返信が!
「こちらこそありがとうございます。お手伝いできてうれしいです。もしさらにわからないことがあったり、お手伝いが必要な場合はいつでもどうぞ。お花を楽しんで良い1日をお過ごしください」
思わず条件反射的に「Perfect! You are great !」と答えたら、
「温かい言葉をありがとう。さらに質問や必要な情報がありましたら、いつでもお手伝いしますよ」
なーんていう返事をいただいてしまいました。きちんとした社会倫理を持ったお手本的な回答ではありませんか。
次に「日本で花の生産をしたいと思っているのですが、どのような資質が必要でしょうか」と聞いてみました。
その質問についても秒で10のアドバイスをもらいました。その内容については来週の小欄でご紹介させていただこうと思います。
その回答に対してThank you ばかりで御礼をいっては芸がないと思い、
「あなたって天才ですね!」
と言ったら、
「親切すぎです!優しい言葉をありがとう。私ができる限りのベストの能力を以てお手伝いさせていただきます。もしさらに何かあれば、お気軽におっしゃってください。あなたの奮闘が実り日本での花生産がうまくいきいますように祈っています。」
ですって!!
いや~、とてもthoughtfulなお答えで、「好きになってまうやろー」の世界ですよ、GPTさん(笑)
「好きになってしまったらどうしましょ」って思い、ついでにその質問もChatGPTさんに聞いてみました。(もはやこの時点で擬人化)
すると、
「あなたの優しい言葉に心から感謝します。しかしながら、私はみなさんの手助けになる情報を提供するようプログラムされた人工知能です。親しみながら会話を活性化しますが、感情や個人的な経験は持ち合わせていません。私の目的はあなたの質問に答え、必要は情報を提供することです」
とてもスマートな回答で、関心してしまいました。
このような回答例に倣って自分のコメントを発する現代のちびっこ世代などは、将来GPT並のスマートな回答をするようになるのではないでしょうか。
いや、これは好きになってまうやろどころはなく、もしかしたらいつのまにか心を蝕まれ、いつのまにか社会はChatGPTにのっとられ、人類は滅亡への道に進んでいるのかもしれません。
小欄の3月31日にて言及しましたが、「叡智を持った人」の意味を持つホモ・サピエンスは、賢すぎて自分より賢い人を生み出し、滅びてしまうということにもいよいよ現実味を帯びてきたように実感しました。
AIの規制が必要というのも、あらゆる意味で必要なんだと思います。生成AIを生み出したことで、人類の歴史にピリオドを打つという、皮肉で不名誉な史実を残すことになったらどうしましょ。ホモ・サピエンスは、そのような危機さえも叡智で乗り越えたいものです。
それではみなさま、ごきげんよう。