花研コーヒーブレイク
パニカムの妄想
2023.05.19
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
例えばですが、IT企業の社長のようなポジションの人は、流行や将来をどうやって予見するのでしょうか。
直観や希望では根拠が薄く、実現性との乖離もあるかもしれません。とはいえ、人類は明るい未来を描きながら発展してきているはずだから、目指す理想を掲げる必要もあるでしょう。
一つにはサイエンスフィクション(SF)という分野が、社会や企業の未来軌道を描くのに利用されています。SFプロトタイピングという手法です。著名な経営者の中には好きな本がSFと明言する方もいます。ビジネス書が多いダイヤモンド社から、SFに関する興味深い一冊が2021年に出版されています。
『SF思考』という本です。世界を席巻するあらゆるサービスはSF的な発想なしでは生まれていなかったことが分かります。
フィクションが描く未来になるかどうかは、わたしたち実行する人の手にかかっているわけですが、もしかするとSF発想的なありそうでなさそうで、いややはり可能性はちょいとあるかもしれないような、少し先からはるか未来を描くSF的な思考を以て花きトレンドの未来を想像すると、未来が拓けるように思います。
延いては、花き業界もこの書籍からヒントを得て、花きデザインの未来を想像することができるかもしれません。
5月某日の午後、花研事務所の窓際には、このような商品が突如出現しました。
大田市場内の仲卸さんで販売していたものですが、きわめてトレンドをよく捉えた商品のように思います。ひと昔前なら考えもつかない商品かもしれません。中長期的な商品の流行サイクルにおいては、現在はナチュラルテイストが流行りであり、我々はその時代の真っただ中にいると当社では分析しています。
さらにはSF発想的にいけば、穂が電子的な端末かセンサーのようにも見えてこないでしょうか。花粉や黄砂の時期に飛来物を感知したり、気温や湿度のセンサーの役割を果たして、色が変わるとか揺れるとか。
理想と現実があるとはいえ、トレンド商品からSF発想的に夢を見るのも楽しいものです。100個妄想したうちの1つくらいは実現するでしょうか。
それではみなさま、ごきげんよう。