花研コーヒーブレイク
やば。ホジキン咲いてきた
2023.02.02
こんにちは。みんなの花研ブログです。
寒さが極めて苦手な泥油です。きっと私が死ぬのは厳冬期にまちがいなだろうと数年前に確信するほど、大寒のこの時期は自分の生命力が弱まるのを感じます。きっと昔の人もそうだったのではないでしょうか。冬が到来して身近な植物や生命が枯れたり、目の前から消えていくことに、不安を感じていたことでしょう。クリスマスやお正月に常緑樹を神聖視したこともよく理解できます。
とはいえ、昨今は寒さをだいぶ味方につけて、楽しく寒さをしのぐ方法を見出しています。その新しい方法を自分なりに大きく2つほど考案して実践中です。いや、意外とこれまた冬の寒さも悪くないんじゃないかと、この齢にして思い直し、冬を楽しんでいるところでございます。
さて、ひとつめ。
割愛(笑)
早速。
花き産業と関連の薄い内容だったりもするので。もし同じ悩みがあり、いろいろと手段を探していらっしゃる方には、個人的にお話しさせていただければ幸いです(笑)
もうひとつ。実はこの話は、1月30日(日)のFMヨコハマSunday Good Vibes!でもご紹介させていただいたことなのですが、この時期に花を咲かせる可愛すぎる球根付き植物にはまっているということです。しかも、草丈が低いので切花商品化には向かず、球根付きがどうしても条件になるこの時期だけのスペシャルな球根付き植物です。この植物が、私にとって楽しみが乏しいこの時期ならではの、新たな楽しみとして、冬の寒さを緩和してくれるのです。
う~ん、それにしても「球根付き植物」をもう少し簡易的に表現できる便利な呼称があるといいのですが。書いても、話していても少し長いなと。
球根付きチューリップとか、球根付きフリチラリアとか表現されるので、with a bulb、つまり「with B」になるのでしょうか。ブルゾンちえみさんの脇男子を想起させますね。じゃ、以降はwith B、もしくはwBと表現させていただきます。
実はこのwith B、昨年は青い花にハマり、シラー・シビリカやプスキニア、原種系スイセンのモノフィラス(白だけど)、ムスカリなど、あれこれ手を出しましたが、今年もラジオでご紹介した手前もあり、今年も買い漁っています。with Bの旬は大寒と被るんですね。はい、今がチャンス。
例えば、昨年買いそびれったアイリスのキャサリンホジキン。手に入れました。
朝、仲卸さんで購入して机の上に置いておきましたら、ねじれて固く閉ざされたツボミは、もう昼頃にはほころびはじめ・・・
夕方にはほぼほぼ全球開花。
あー、もう少しゆっくり楽しもうと思っていたのに、やはり室内では開花が早いですね。あとでゆっくり楽しもうと思っていたのですが、もくろみは脆くも1時間で崩れ、ツボミがほころんできたときには「やば」と思ったものです。
しかし、まあ、咲いてくれれば本当に美しいもの。グレーイッシュなくすみブルーとアヤメ科らしい綾目の花弁(ガク片)に心を揺さぶられます。
これを見ていると寒さも忘れることができます。かわいすぎて、顔を近づけるとちょっと危険。”ホジキン臭”がします。えっと、まあそんなにいい香りではありません。たくさんあるとまた素敵。
よく見れば、分球しかけのこんな兆候もめちゃくちゃ嬉しい。
こちらは同じアイリスのJ.S.ダイト。
午前中に業務をしていたらふと良い香りが漂ってきて、最初はどこから漂ってくるのかわからなかったのですが、なんとダイトちゃんからでした。これまた朝は細長く伸びる葉だけで、ツボミは色付いてもいなくて、かなり堅かったのですが、だいぶ短時間のうちに開花が進んだようです。
こちらはへスペランサ「フミリス」。
ピンクですが、どちらかというと青みを帯びたピンクです。なぜか自然に魅かれます。
「humilis」とはラテン語で「低い」とか「小さな」という意味があるようなので、草丈の低いこの花はその姿に因んでこう名付けられたのでしょう。アヤメ科の植物です。
こちらも購入したときは堅いツボミでしたが、室内では午前のうちにパッカン×2輪咲き、3輪咲き・・・。
とはいえ、私が気に入ったのは、球根植物らしいこの刀のようなCの字を描きながら左右に広がる平べったい葉です。同じ「は」でも「刃」とか「刀」と変換してもいいくらい。西アジアの伝統的な刀シャムシールっぽいかんじにも見えます。
寒い寒いといっても、大寒は明日まで。本日のwith Bネタも明日に続きます。
それではみなさまごきげんよう。