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昆虫に注目

2023.01.17

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

先日ヤフーニュースを見ていたら、NTT東が昆虫食へ参入というタイトルの記事がありました。昆虫というものがこれだけ社会の話題として注目されるようになったのは、ここ数年ではないでしょうか。しかも取り上げられ方が多面的です。一つには前述のような昆虫食。人口増や災害等による食糧危機に備えた昆虫食。たんぱく源の生産を効率重視でみた場合、他のたんぱく源よりも効率的に生産できるのだそうです。二つ目が実は昆虫に依存していた農業生産物が多いというものです。農薬等の使用でミツバチが減少し、ミツバチに受粉を依存してきた多くの作物生産にアラートがついています。

 

デザインの世界でも昆虫が注目されています。少し前のグッチのデザインなどもに蜂が採用されていました。2023年のパントン社が発表したトレンドカラーはビバマゼンタという少し青みがかった赤色です。同社の説明にカイガラムシから抽出した色を思わせるという記述があります。様々なシーンにおいて昆虫(カイガラムシも昆虫らしい)からインスピレーションを受けたアウトプットがされているので、昆虫と相性がよさそうな花業界としてもどこかで昆虫を活用してみるというのはどうでしょうか。そのためには少し昆虫を研究しておく必要があると思い、学研の昆虫図鑑を購入してみました。

 

この図鑑で採用されている写真は、全て生きている昆虫の画像です。業界ではとても画期的なことなのだそうです。例えば、生きている写真と標本の写真とでは全く異なる姿勢であることがわかります。チョウは止まって休んでいる時に羽をたたんでいるタイプと開いているタイプがあるそうですが、この図鑑でその区別が一目瞭然です。また、トンボのように死んでしまうと色が変わってしまう生物も確かな色味で表現されているので、フィールドで個体の同定をする場合にかなり有力な情報となります。欠点を強いていえば図鑑なのでそのサイズが大きいことでしょうか。持ち運びには不向きですが家でゴロゴロしながら眺めるには最高の一冊です。

 

 

昨今のナチュラル志向の広まりやSDGsへの取り組み普及で、農業生産ではミツバチが大変注目を集めています。昆虫食に取り組む日本企業もあります。昆虫について見識を深めておきたいと思います。

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それではみなさま、ごきげんよう。

フラワービジネスノート2023はこちら。

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