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物価高に伴う花研的心配事・・・1月27日版

2023.01.27

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

日々報道される物価上昇トピックスですが、政府の発表によると生鮮品を除くほかの物価は2020年を100とすると4%上昇(詳細はこちら)。

リンクのPDF一覧表にありますが、生鮮品は2020年を100とすると105.6%。花きについても別の資料から同様に小売価格の上昇が公表されています。

 

当社では、毎月発表される総務省の家計支出データを見ています。世帯あたりの品目別の支出額はいくらなのかを詳細に調査し、国として政策の基礎データに、あるいは民間ではマーケティングなどに、はたまたテレビ番組では「日本一○○を消費しているところはどの県か」などとクイズ作成の元データに使われたりしています。ここでいう「世帯」とは二人以上世帯を指します。およそですが日本の世帯は二人以上世帯が70%ほど、30%は単独世帯。発表されるのは2か月後くらいですが、消費動向を検討するにあたり参考になります。

花きに関係する統計データは「切り花」「園芸植物」「園芸用品」あたりが該当するので、とりわけこの3つを注視しています。

 

 

11月のサマリーはこちら→家計調査報告2022年11月

11月は前年同月比では名目上の支出額はプラスですが、値上げ分などを差し引いた実質の支出額でいえば前年同月でマイナス。

つまり、値上げにより消費は冷え込んでいるということになります。とはいえ時系列でみてその傾向が続くのかどうかが重要なので、一か月単位の増えた減ったで一喜一憂するものでもないと思っています。

切り花の支出額をみると前年比減少でした。また、世帯主の年齢別でみると70歳台の減少が大きいように思います。消費財値上げの花きの支出に影響を及ぼしているのでしょう。今後も70歳台の支出額がどうなるのか気になるところ。花きの消費のうち、60歳台以上の仏花需要が大きな柱だからです。引き続き、消費動向について観察してまいりたいと思います。

 

それではみなさま、ごきげんよう。寒波と降雪にご留意の上、よい週末をお過ごしくださいませ。

 

フラワービジネスノート2023はこちら。

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