OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

週末番組「クールジャパン」から ~興味狭窄に気を付ける~

2022.12.05

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

一昨日土曜日のTBSテレビ『世界ふしぎ発見!』では、英国のコッツウォルズの植栽、ゲリラガーデニング、英国が世界に誇る植物園キューガーデンなど、英国人とゆかりの深い植物やガーデニングのことなどを特集していました。スコットランドの植物学者ロバート・フォーチュンの日本体験談なども紹介されていて大変興味深く拝見しました。

また、翌日曜日にはBS-NHKで鴻上尚史さんの『COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜』でも日本の園芸文化をテーマに外国の方からみた日本人の園芸について、ディスカッションが展開され、これもなかなか感慨深い思いで拝見しておりました。神奈川大学の先生の解説でもロバート・フォーチュンの言葉が引用されていましたね。国によって、あるいはその人によって、植物の捉え方が大きく異なるものだと思いました。「植物に魂はあるのか」問題、「いや、今その話じゃなくない?」みたいなテンポの良いディスカッションで楽しませていただきました。

それにしてもディスカッションをしているみなさん、事前にネタを集めていらっしゃるのか、勉強されるのかわかりませんが、博学でディスカッションに事欠きません。自由な発言で盛り上がった中でも指摘やツッコミは的確ですし、すごいな~と感心してしまいました。知識や経験を充分に蓄え、ディスカッションのスキルとマナーも備え、情報提供や意見交換に事欠かない方々がオーディションをパスして、あの場に座っていらっしゃるのでしょうから、ある意味精鋭の集まりなのでしょう。

 

海外で語学トレーニングの授業に出ると、あんな感じでいろいろなテーマに沿ってディスカッションをします。日頃考えもしないことがテーマになることもあります。もちろんクールジャパンのようなスピード感にはなかなかついて行けませんが、周りのメンバーの意見の主張ぶり、白熱ぶりはあんな感じです。捕鯨の話になると、日本出身の人は一気に周りは敵になり、自分のネタを出し切ってしまうと、孤軍奮闘でもう次の展開を論破することはできません。移民問題などになっても、(今よりさらに)意識が薄かったため、経験値も浅いしなかなか深いディスカッションになるとついていけません。ロシアやヨーロッパの歴史の話になっても然り。そのテーマについて深く洞察して、度の立場で何を言うかを決めて、それを最後まで言い切る英語のスキルを身に着けるというのはなかなか大変なレベルです。年を取って社会が見えてくれば、なんとなく言いたいこともあるかもしれませんが、若い時分には尚難しいことでした。

クールジャパンの席に座るみなさんは、ディスカッションでどのような立場を取っていたとしても、優秀な人たちなのだろうと想像します。トレーニングの授業では、英語で言い切るスキルよりも、どのような立場を取って何を言おうとしているか、この人はどのくらい自国のことを理解しているのあろうかということに興味を示していたように思います。自分が生まれるはるか以前からの歴史や文化を学び、政治、経済などあらゆる点から世界を学ぶことが重要なんだなと、思いがけず再認識させられた番組でした。

強いて言えば「興味狭窄」とでもいいましょうか。興味の範囲が狭くなってしまわないように、常に世界のことに広く興味を持っていたいと思います。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

今度の日曜日は大田市場大松市です。

開市時刻など、こちらでご確認くださいませ。

 

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