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辛口ワインに辛口コメント「それはほんまにエコなんか??」

2022.08.11

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

昨今は環境配慮型の切り口から紹介される情報が多い印象です。今日は日経MJ7月24日の記事から。

オーストラリアのワインボトルは丸くなくて、平べったいものが増えているとか。しかもプラスチック製のボトルなのです。

え。どんな?

って文字情報ではわかりにくいかもしれませんので→こういう感じね。ご参考まで。

こちらの記事も分かりやすい!

 

この記事にもありますが、100%リサイクルのプラスチックボトルでできているって話。ボトルが83%軽量化したことで、輸送時のCO2排出量(カーボンフットプリント)も削減され、生産エネルギーも削減され、温室効果ガスの課題解決にもアプローチできるとあります。MJの記事によればワインのカーボンフットプリントのうち68%がボトルに由来するそうで、それをリサイクルプラスチックに代替することで、大きく環境負荷低減に貢献することができるということです。

しかもフラットなだけに積み上げられるので、積載効率をアップできて、これまたエコに繋がるねって話。ガラスではないので輸送中に割れる心配もないし、空間を余分に取る必要も扱いをガラスほど慎重する必要がないというのもポイントなのだそうです。

 

そんなことで、この容器導入の効果である物流経費は半分になるのだとか。

 

いやあ、ここで騙されちゃあいけませんよ、旦那・・・って誰?

うぅむ・・・ここで思ったのは、これはエコなんか??ここまで読んだ限りでは、一応ほんまにエコには繋がるようです。

とはいえ、環境負荷低減につながるかどうかというよりも、消費者の財布にエコだということではないだろうか(実際それも重要だけど)。商品の訴求ポイントを変えただけの商品なのではないだろうかと。

 

つまり物流改善の本質に切り込んだ提案なのか、はたまた環境負荷低減の観点からマーケティング的に切り込んだアピールなのかと思ったわけです。いやまあ、いいんですよ。マーケティングとしてのプラボトルで。実際、近い将来日本にもお目見えする可能性があるそうですし、こうしてニュースで事前にしっていたものが、いざ流通して目の前にあったら、私もつい買ってしまうでしょうし。

 

じゃあ何が言いたいのかというと、勝手に思うことですが、このワインの提案に限らずどの業界でももう少し物流コストを真正面からとらえて欲しいということでした。物流という要素は本来非常に重要で、もっと重要視されていいはずと思います。商品の販売エリアや小売価格を決めるのに大きな影響を及ぼすものです。

とりわけ生活者には直接見えにくい過程であるためか認識が薄いように思います。物流の良い面も、財布に対するインパクトも評価して欲しいところです。

「物流にかかるエネルギー値が下がったから環境負荷も減った」という変換型のフレーズではなく、物流コストを抑え、さらに気軽にワインを楽しむ文化を広めることができるんですよと、直接的に伝えていいのではないでしょうか。訴求する側は「わかりにくいから」「伝わりにくいから」変換するのだろうと想像します。ですから、生活者ももっと物流の観点に対する評価軸を持っていいのではないでしょうか。

このMJの記事においては、環境を持ち出すから本来の課題であった物流がグレーになってしまったように思います。

 
花きにおいて、先般物流規格の標準化検討委員会なるものが農水省&花き卸売市場協会の協業で立ち上がったところです。効率的広域に花きを流通させるノウハウを利活用していただくことで、花のある生活を日本中どこにいても楽しんでいただきたいと思います。こっちにはバラがあるけど、こっちにはバラがないという、寂しい地域格差を生まないように、そのためのガイドライン作りが目的です。

 

今日は辛口のワイン以上に辛口コメントだったかもしれません。

 

本音はこのワインにも興味を持ったということです。

キャンプ会場などにも持ち出しやすいポータブルフォルムだったり、映画でアル中のおっちゃんが持っているスキットル(ウィスキーを入れて持ち歩くアレ)風にカーゴパンツのサイドポケットに入れちゃったりなんかして、おやじオシャレなイメージで写真撮っているし。

ま、早く国内でお見かけしたいものです。

 

それでは皆様、ごきげんよう。

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