花研コーヒーブレイク
カバとメソポタミアの交差点は川らしい
2022.07.12
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
実は後日小欄に掲載予定のある植物の学名について調べていました。その植物の種小名はギリシャ語由来だっていうので、その語源となっているギリシャ語をコピーしてgoogleちゃんで発音を聞いてみると、なんだか「ピポピポ」と聞こえたんです。
あー、なるほど、ギリシャ語っぽい!(言われればそう聞こえる的な印象)
たいしてギリシャ語の会話も聞いたことないのに、なぜギリシャ語っぽく聞こえたのかわかりません。しかし、ピボピボが「ヒポポタマス(hippopotamus)」(カバ)っぽく聞こえたのです。そういえばこの単語、ギリシャ語由来だし?
ヒポポタマス(hippopotamus)とメソポタミア文明のMesopotamiaという単語には共通点がありますね。-potam-の部分。調べてみますと、この語幹はギリシア語のpotamos「河川(river)」という語に由来しているのだそうです。potamologyといえば「河川学」を意味するのだそうです。
hippopotamusのhippoの部分はギリシア語のhippos「馬(horse)」という語に由来し、文字通り「川の馬」ということです。カバは漢字で「河馬」ですから、英語と日本語で成り立ちが同じです。(あるいは、日本の漢字表現をその語源に合わせたのかもしれません)
ヒポポタマスと聞くと、日本語的な感覚では「ヒポポ+タマス」という区切りがあるように感じてしまいます。しかし実際は、前述のとおり「ヒポ+ポタマス」(hippo + potamus)と区切るわけですね。だから英語ではhippoと省略するのか。なるほど。
一方、Mesopotamiaのmesoの部分はギリシア語のmesos「中央、中間(middle)」という語に由来するので、メソポタミアとは「川と川の間の地方」の意味。つまり「ティグリス川(Tigris)とユーフラテス川(Euphrates)に挟まれた地域」という意味なのだそうです。
メソポタミアとカバが川で繋がっていたとは。
学名からのこぼれダネでした。
それではみなさま、ごきげんよう。