花研コーヒーブレイク
泥炭地と園芸とウイスキーーー♪
2022.04.06
こんにちは。ボンソワール桐生です。
ウイスキーの原料である麦芽を乾燥させ、香りづけをするために泥炭が使われています。
泥炭とは寒い地方の湿地帯の地表部に堆積したもので、植物などが未分解のままの状態で泥炭層を形成しています。泥炭の別名をピートと言いまして、酒を飲む方なら園芸を知らずとも聞いたことがあると思います。
園芸業界でもこの泥炭がよく使われますね。ピートモスのピートですから。さて、問題はピートは植物をそのままの状態で維持していることから、空気中のCO2を固定していることと同義だそうです。ピートを掘り起こして利用したり、またピートが維持されている環境が変化して、湿った状態から乾いた状態になったりすると、分解がすすんだりして空気中にCO2が放出されてしまうそうです。
そこで、ウイスキー業界ではピートを保全しようという動きがあります。また、小売店でも泥炭を保全しようと、ピートを使わない商品をすすめる動きがあるようです。例えば、イギリスのスーパーマーケットテスコはピートを使わない苗ものを扱う方向性に動いているそうです。
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テスコは、英国で生産された苗物についてピートを削減した商品を取り扱う、2023年には全廃するとか。
しかし、このリリースでは「英国産の」と書いてあります。切花は世界中で生産されたものを輸入し、また観葉植物などもおそらくほぼ輸入でしょう。まずは国内生産物からということでしょう。
とはいえ、ピートをどうするのかはとても重要な関心事になってきたなあと思う次第です。
それではまた。