花研コーヒーブレイク
月刊「地上」12月号より“代田実さんのコラムはかなり鋭い!”
2021.11.03
こんにちは。ボンソワール桐生です。
弊社では、泥油が家の光協会さまの月刊誌『地上』に毎月連載寄稿しております。最新の12月号ではSDGsと花き生産のありかたについて、北米のツリー生産販売を事例に考察した記事です。もしよろしければ、ご覧ください。
ところで、この雑誌は毎回メイン企画もコラム欄も大変充実しているといつも思います。
気になるコラムばかりですが今月は代田実(しろた・みのる)さんの「流通ウオッチャーの目」コーナー「青果卸の思惑と相反する動きあり」と題したコラムが鋭いです。生鮮流通の合併などが各地で進んでいますが、その先に何があるかということを具体的に提言しています。そのコラムは「今、農産物流通の現場では地殻変動が起こっている。」という一文から始まります。
元青果物バイヤーという経験から、現場目線であるだけにその指摘も腑に落ちます。地域の青果卸が合併により競争力を高めると思いきや、バイヤー目線では相見積もり先を更に探すことになり、その相手がより巨大な卸になる可能性が高い。そこで高い安いだけではなく、サプライチェーンの中における卸の役割で商談をしようということを提案しています。具体的には生産者、卸、小売りと三つ巴の商談こそがその具現化であると。また、輸入商社の成功は顧客志向の商品作りということにも触れています。生花業界における課題そのものともいえるでしょう。花きのホームユースの益々の発展においては、先人である青果業界の経験事例は大変参考になります。
それではみなさま、ごきげんよう。