花研コーヒーブレイク
世界で初のバブル経済はチューリップで起こった!ウイルスの入ったユリからチューリップバブルを想う
2021.07.27
こんにちは。ボンソワール桐生です。
家の隙間に植えっぱなしにしているオリエンタルユリを1本切ってきました。
こんな模様になっていますが、ウイルスが入ったためです。通常の市場流通ではこのようなユリは廃棄されて、なかなか生花店に並ぶことはありません。
ウイルスですから生産圃場のあちこちにうつります。そして、その個体自体も徐々にウイルスに蝕まわれ勢いがなくなります。ですから、ウイルスが入ったらその個体は速やかに処分しないと、ほかの正常な個体にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
17世紀、オランダで起こったチューリップバブル。これが世界初のバブル経済といわれますが、その時代に高値で取引されたチューリップはウイルスに侵され変異した株も多々あったようです。
このユリを見ても確かに変わった模様です。こんなふうにウイルスに侵されていても、ちょっと珍しい感じがしますから、高値で取引されるというのもわかるような気がします。
いやしかし、一瞬に惑わされてはいけませんよ、という話でした。
最後にお知らせです。
大田花き花の生活研究所は、大田市場花き部休市に伴い、8月16日(月)、及び8月17日(火)を営業休日とさせていただきます。
予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
それではみなさま、ごきげんよう。