花研コーヒーブレイク
大田市場花き部の裏の道
2021.07.06
こんにちは。泥油育子です。
みなさま、大田市場花き部の南側・・・というのでしょうか、裏の道というわけでもなく(表も裏もないので)、つまり首都高速の真下の道なのですが、歩かれたことありますか?
大田市場に何度もお越しくださっている方といえども、なかなか未知の通りかもしれませんね。特に何があるわけでもないのですが、実はいろいろあるのです(笑)!
大田市場の事務棟に行くときにこの道を徒歩で通るのですが、これがまた季節によって見どころが充実していましてね。
★まずはアジサイ。どなたかが植えてくださったのでしょうか。濃い緑に浮き上がるように青が映えて、きれいに咲いています。
今年の6月4日の小欄で、あじさいの日に向けて全国各地に伝わるアジサイの俗信について紹介いたしました。
その中に「アジサイがよく咲けば豊年」とか「アジサイの花を軒下に吊り下げると肺病がうつらない」「土用の丑の日に入口に吊るすと厄病除けになり、その家は栄える」「便所や玄関以外の入り口に吊るすと流行病の魔除けとなる」とかありました。最初はなぜかなと思いましたが、この鬱蒼と茂る藪の中に涼し気に咲いているアジサイを目の当たりにして、なんとなく人々がアジサイに神秘性を感じた理由が分かったように思います。なんとなくです。
足を踏み入れることも憚られる(蛇にかまれそうだし!)もっしゃもっしゃの藪の中に、青い花が点々と咲いているのを見たら、やはりこれはちょっとアジサイになにか霊的なものというか、神秘のパワーを感じるというのは必然なのでしょう。地域の山にはこんな感じの風景がそこかしこにあった(ある)のだろうなと想像。この道の風景を見ていて、あじさいの日が生まれる瞬間がちょっとだけ理解できたような気がしました。
★アサガオ。もうなんだか高速道路まで達して、高速道路を侵食する勢いです。
こちらは「アサガオの木か!?」と突っ込みたくなるくらい、樹木に巻き付いてたくさんの花を付けています。
1輪ずつみると罪のないような美しさですが、樹木への巻き付き方は半端ないですね。
★アザミ
あー、写真撮るの忘れました。
触ったら噛みつかれそうなくらいすごいイガイガして巨大×狂暴なお姿です。
こんな狂暴な品種は日本の自生品種っぽくないから、外来種のアメリカオニアザミかもしれません。「アメリカ鬼アザミ」と一つ漢字にしただけで、アメリカから来た強いプロレスラーのような雰囲気、伝わりますでしょうか。凶器持ち出して、販促技から始まるタイプ?
★ロゼット
幾何学模様かというくらいめちゃくちゃきれいにロゼット型を体現されている植物体を発見。恐らくはアメリカ鬼アザミの花芽が上がる前だったかと思います。これだけは4月か5月に撮影。狂暴に育っていく姿はこの時点で想像できるのでないでしょうか。イタソ。
★道路侵食蔦
道路脇からにょろにょろ出てくる生き物といえば、ヘビかこの蔦かですね。
何の蔦か特定できませんが、アサガオの葉にも見えます。
お陰で通行スペースが狭まってしまっています。なんだか踏んでまで通れないんですよね、皆さんそうだと思いますが。
今日のところはここまで。ほかにも興味深い植物はたくさんあるので、また機会がありましたら。
それではみなさま、ごきげんよう。