花研コーヒーブレイク
ビワと水仙はある種の帰化植物なのかも
2021.06.14
こんにちは。ボンソワール桐生です。
ビワの実が流通の旬を迎えていますが、大田市場花き棟の近くにもビワの木があります。そちらもちょうど実がなり美味しそうですが、勝手に採ってはいけません。見るだけです。公園に植えてある木ですからね。
調べてみますと、ビワは揚子江流域から種子が海流で日本に流れ着いたのでは・・・?という説があるそうです。確かに現在においても、長崎、兵庫、和歌山、千葉など海沿いに産地が多いようです。日照量の確保との関連という可能性もありますが。ビワの生産は西南暖地だけかと思いきや、意外と耐寒性もあり山形でも育つことは育ちます。小学生のとき、学校の校庭に一本だけそれも2mぐらいの小木があり、季節になるとこっそりと実をもいで食べていました。いつの間にか実は無くなるので他にも食べていた生徒はいたのでしょう。
翻って、(その節が本当だとすれば)花にも同様の事例があります。日本ズイセンがそうです。長崎、兵庫、千葉、それから福井が主な生産地なのですが、とりわけ日本海に通じる産地ではもともと大陸からスイセンの球根がどんぶらこっこと漂流して流れ着いたことでスイセンの名産地が誕生したと聞いたことがあります。
このビワとスイセンの話がどうしても重なってしまい、福井でビワの生産を調べてみますとどーんとありました。若狭大島ビワ生産組合の皆さま不勉強でスイマセン。福井ではスイセンばかりではなく、ビワの生産も盛んだったのですね。それから恐竜フクイサウルスによるPR活動も。
ということで大陸から漂着したビワとスイセンのちょっと面白い共通点を見つけましたという話でした。
それではみなさま、ごきげんよう。