花研コーヒーブレイク
小さなツボミは開花するからこそ面白い!切花栄養剤を使い倒す
2021.05.27
こんにちは。ボンとソワール桐生です。トリオのような名前ですが一人です。
さて、ツボミから次々と開花する姿を見せてくれる花があります。草花にそういうのが多いでしょうか。
開花には大変なエネルギーを要しますから、その栄養補給のために花瓶の水には切花栄養剤は欠かせません。切花栄養剤は切花の魅力を何倍にも高めてくれるものですから、費用対効果は絶大と言っていいと思います。切花栄養剤は発色良く、輪サイズも大きく咲かせてくれますから、その花が持つ本来の力を引き出してくれるものと思っていいと思います。
とはいえ切花栄養剤を使わないという生活者もいらっしゃいます。毎日水替えをするので大丈夫でしょうとお考えの方もいると思いますが、それは個人の判断であり、流通にある小売業のポジションからはお客様におススメはすべきでしょう。とりわけ草花類は切花栄養剤の効果が出やすいアイテムです。昨今は草花類のシェアが高まっていますから、これはぜひ生活者に紹介していった方が、将来的にもいいでしょう。生活者も咲かないツボミや長持ちしない花に辟易することなく、美しく開花する花を楽しんでもらえることと思います。
量販店のセルフ売り場の商品もキク類主体ではありますが、洋花もかなり増えてきました。バラエティ豊かで売り場が楽しくなっていますす。キク類はとても丈夫な花であり、切花栄養剤のハッとするほどの効果は感じにくいかもしれませんが、実際にはキクにも切花栄養剤を使うと、咲き方が全く違います。とても大輪に、長い間咲きますので感激します。これは国の農研機構の調査でも証明されています。
切花栄養剤はその名の通り、切花にエネルギーを供給するものです。花の基礎代謝を維持し、開花を促し発色を高める効果があります。毎年このようなコラムを書いている気がしますが、それだけこの役割を重視しています。最近季節の花を飾る機会がありまして、切花栄養剤の効果にまたしても感激したものです。
ディディスカス、ベニバナ、ニゲラなどに使いました。切花栄養剤を使うと、ディディスカス、ニゲラなどは購入時に相当ツボミが小さくても膨らんできちんと大きく開花しますから、スゴイと思います。最初は「これが咲くのー??」と思うような固くて小さいツボミがついぞ咲きます。お得感がかなりあるのではないかと思います。ある意味ドライフラワーを長期間飾るライフスタイルの若年層にもいいのではないかと思います。
私の認識では、日持ち保証といえばバラ、カーネーション、トルコギキョウ、ユリ、ガーベラ、リンドウ、アスルトロメリア、ガーベラ・・・という大品目のためのテーマのようでした。草花は流通本数と季節性、地域偏在のため、事業資料等で実験対象植物としてあまりお見かけしなかったのですが、昨今は草花を取り上げるケースも多くなったように思います。そのような草花の開花は切花栄養剤によるところが大きく、小さなツボミから大きな花が咲いたという感動を生活者に提供する素晴らしい花です。
それではみなさま、ごきげんよう。