花研コーヒーブレイク
極私的な母の日/父の日のカタログからトレンドウォッチ☆からのフラワーギフトの驚きのアイデア
2021.04.15
こんにちは。ボンソワール桐生です。
仕事柄、毎年母の日前になると各社さまの母の日のカタログを収集しています。
一概にトレンドというのはカタログからだけでは見えませんし、また最近はECサイトも多いですから情報は紙媒体に留まりません。一般的には、花商品についてカタログではトレンドの先端よりも定番を掲載することの方が多いでしょうし、店頭での動きも多様ですから、カタログからまんべん幕情報を集め分析するとなると、これはなかなか難しい。というか、カタログではすべてを知ることはできませんという結論になってしまいます。
そこで、ある程度社会トレンドからある程度仮説を持ち、カタログからの情報を分析するということをしています。
今年のカタログ群を拝見していて気づいたことの一つは、7年前にトレンドを作る生花店さんに発祥したトップトレンドのうち、ある要素は量販店やスーパーなどの売り場まで浸透してきたなという実感があります。一方で一部のチャネルでは何十年もデザインを崩さず、昔からの日本人の定番の美意識を貫いているカタログもあります。このようなところに、花業界のトレンドもイノベーター理論に沿っているものだなと感心してしまいます。
海外の様子もネットサーフィンでチラ見します。例えば、母の日を起点にしたサブスクリプションギフトを提案するケースがあります。3,000円の花束を28日ごと(4週間に1度)に送るというモデルです(英ブルーム&ワイルド社。なおイギリスの母の日は日本と違います)。ほかにも探すとあるかもしれません。花のギフトが日常に定着しきっていない日本ではそこまではいかないのかもしれませんが、今後はめざしたいところではあります。
さて、私的なことですが父の日について。それも花以外のアイテムについてひとこと言わせてください。
まず父の日のポジションが母の日の裏表紙となっている・・・言わずものがな、父の日は裏と決まっています。
母の日と父の日のカタログが同時に2種類設置してあるので、両方いただこうと思ってそれぞれ1冊ずつ手に取ると、実は同じものを2冊もらってしまうということがよくあります💦
別の冊子にしてくれればいいのにと思いますが、母の日のカタログと一体型で、しかも裏側なんですからため息が出てしまいます。
ところが第一生命のアンケートによると最近は在宅勤務が普及し、子供がなりたい職業としてサラリーマン(会社員)がバブル期以来の上位ランクインなのだとか。2020年のコロナ蔓延により思いがけず家庭内での地位・存在が上昇した親御さんも多いようです。にもかかわらず、カタログ内での父の日の地位・存在は全く向上せず、相変わらずの提案内容と低いシェア・・・掲載されているアイテム。お酒、酒のつまみ・・・以上!が定番です。レモンサワーが最近は売れていると思うのですが、カタログに載っているのは普段飲まないお酒が多く、はたしてレモンサワーが掲載されていないのはどうしてなんだろうか、と思ったりします。父の日には特別なレモンサワーが飲みたいですね。
などなど言ってもしょうがありませんのでおしまいです(あ~青色吐息)。花の話のはずが父の日のギフト提案の話になってしまいました。
父の日のギフトマーケットの活性化に向けてテコ入れがあれば、花きの需要拡大も見込めると思うのですが。
フラワービジネスノート2021では「気が利きすぎの父の日提案」のアイデアをご紹介しています。
それではみなさま、ごきげんよう。
あ、ちょっと最後とに泥油からネタ提供。
これすごくありませんか??
OATアグリオさんのインスタグラムで紹介された株主様への切花プレゼント。
このペンタゴンのアイデアが驚きです。そして完成させる実現力も。こういうのを考える方ってどこから着想を得るのかと思います。
素晴らしいアイデアのご紹介でした。