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「あつ森」ではなく「垂直の森」の明暗を分けるもの

2020.10.14

こんにちは。ボンジュール内藤です。

 

巷では「あつ森」なる「あつまれどうぶつの森」という任天堂のゲームが流行っているというではありませんか。

しかし本日のネタは、「あつ森」ではなく「垂直の森」。イタリア語で“Bosco Verticale(ボスコ・ベルティカレ)”。小欄、あるいは講演などに呼んでいただきましたときでも折につけご紹介していますが、ミラノ生まれの建築家ステファノ・ボエリ氏によって設計された緑のマンションです。Bosco Verticaleとは英語でというところのvertical forestで「垂直の森」の意味。

 

その垂直の森がなんと、先日NHKテレビの「イタリア語講座」(このブログを書いている時点で最新の講座)で紹介されていたのです!!

(といってもイタリア語を勉強しているわけではありません。NHKの外国語講座を見るのが好きなのです^^;

今はちょうど、どの語学も後期が始まったばかりで初心者向けのレベルで説明してくれるので、わかりやすく面白いのです。

こんなことはどうでもいいか(・∀・;)??)

 

垂直の森のマンションの外装が紹介されていたばかりでなく、その住民へのインタビューや内装、住民側から見た垂直の森などが紹介されていたのですが、インターネット以外から初めてライブ感のある情報を得ることができたように思います。なんと垂直の森で木が植えられている部分は1棟分を合計するとサッカーグラウンドの面積に匹敵するのだとか。

このミラノの垂直の森は、2018年9月に王立英国建築家協会(RIBA)国際賞の最終候補4作品に選ばれるなど、世界でも大変名高い建築なのです。

ところが驚いたことに、住民はその垂直の森に一切手を出してはいけないとのこと。個人スペースのベランダに木が生えているイメージですが、原則水もやってはいけないとのこと。

えー、ちょっとびっくり∑(ʘдʘ)!!

 

専門家がすべてメンテナンスしているそうです。そうか、つまり植栽されているのは共用部分で、個人のベランダから直結しているので個人の庭として使えるかと思いきや、水やりや自分の好きな植物を勝手に植えたりしてはいけないというわけですね。

まだNHKプラスで追いかけでご覧いただけると思いますので、ご興味のある方はぜひ。

 

実は、ボエリ氏によって世界のあちこちで垂直の森のようなコンセプトでマンションが建設されています。彼の出身地ミラノだけでなく、イタリアのトレビーゾ、スイスのローザンヌ、オランダのユトレヒト、パリやシンガポールでも「垂直の森」を建設する計画を発表。中国・広西チワン族自治区の柳州市でも2020年に完成予定(もう完成するころなのでしょうか)。

 

このように世界でも高く評価されて話題を呼ぶ素晴らしい建築だと思うのですが、なんと中国四川省で垂直の森として設計、建築された高級マンションはゴーストタウン化したのだとか!?

 

え!?

世界で評価されるような設計のマンションがゴーストタウン化?ฅ(º ロ º ฅ)

完成当初、人の新しい居住空間として大変注目されていて、2018年には826部屋すべて埋まっていましたが、あることが問題になり現在居住は10世帯のみ。

 

その理由はなんと、日本でもおなじみのあの虫・・・!

 

 

 

モスキート(蚊)です!

 

 

これは世界各地で成功を収めてきたボエリとしても思わぬ誤算だったのではないでしょうか。

世界の気候や植生によって、同じようにいかないこともあるわけですね。(同じようにしているわけではないと思うのですが)

メンテナンスの問題か設計の問題か、どのあたりに理由があったのか想像が巡りますが、もし可能であれば素敵なデザインだけに挽回してほしいものです。

記事はこちら

 

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

 

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