花研コーヒーブレイク
~ドッグデイズ~ うだるような暑さの中、何を飾るか
2020.08.04
こんにちは。ボンソワール桐生です。
梅雨が明けたらうだるような暑さが到来しています。夏でも最も暑くうだるような時期を英語でdog daysというようです。
語源をあちこちのサイトでみると、夏の夜に輝くシリウスというおおいぬ座でもっとも輝く星が真夏に夜空でよく見えることから、暑さと犬が関連していると古代ギリシャ人が考えたことに由来するそうです。
この語源にはびっくりですね。そんなことが今も伝わるのか・・・紀元前の話ですからね。てっきり暑すぎて犬のようにだれてしまうからdog daysというかくらいに思っていました。
暑さにうだって横たわる犬↓
少し時代は下って紀元1世紀の著名な人物にプリニウスという人がいました。博物学者として有名でその名も『博物誌』という本が残っています。広範囲にわたる自然科学、文化の百科事典のような本ですが、なんだこりゃという話も多く、学問的にはとうてい信用はできませんが、当時の情報を体系的に集めたところが素晴らしい書籍です。
また、プリニウスはシリウスに並々ならぬ興味があったようで、『博物誌』でも何度か取り上げているそうです。ということでこのうだるような暑さは、古代ギリシャ人とプリニウスに敬意を表した花を飾るのが宜しいかなあと考えました。例えば、ノバラの青い実はどうでしょうか。バラについては『博物誌』でも多く取り上げられていますし、dog roseといえば実のつくバラのことです。暑さにも強いですし、おすすめです。
ちょっと文学っぽく書いてみました。ごきげんよう。