花研コーヒーブレイク
クルクマ展示会!
2020.07.15
こんにちは。ボンジュール内藤です。
この雑誌、買っちゃいました。
『OZマガジン』2020年8月号「気持ちほころぶお菓子とお花 ~日々を豊かにするお菓子とお花を大特集!~」です。
お菓子と花との両方をそろえているおしゃれなお店の紹介から花とお菓子を一緒に味わう楽しみや幸せを伝えています。業界に広がるサブスクの動きや利用者の声なんかも紹介されていて、生活者目線のほっこり情報満載です。
「OZのフラワー教習所」のコーナーでは、大田市場でよくお会いし、いつもお世話になっているあの人が花選びや管理、飾り方をわかりやすく手ほどき。さすがです。
書店で見つけたらぜひどうぞ。
さて、昨日の小欄で七十二候「ハスはじめて咲く」」を迎えた今、大田区の公園でもハスが咲いていることをご紹介いたしました。
ハスといえば、お盆には欠かせない花材の一つですが、日本でハスの代わりによく使われるのがクルクマです。ハスはツボミのまま終わってしまうことがよくあり、ツボミは大きくても開かずに黒ずんで終わってしまうことから、インテリア性にがいまいちなところもあるでしょうか。そのためか、色形がなんとなく似ていて、発色がよく、日本の酷暑の中でもよく日持ちするクルクマが重宝されるのです。
これらタイプの品種↓はその色形からハスの代用品としても人気です。
そのクルクマの産地合同展示会が大田市場花き部の2階中央通路で開催されています。
クルクマだけの産地合同展示会って、大田市場では初めてでしょうか。厳密にはわかりませんが、少なくとも昨今においてはレアな企画であることに間違いないと思います。密かに以前よりクルクマファンでしたが、こんなふうにクルクマを拝見すると、いい花だな~と改めてクルクマを見入ってしまいます。
というか、その魅力を引き出すように生産者さんが作られて、展示される皆様のおかげですよね。
ちなみに、クルクマ(Curcuma)はアラビア語の「黄色い」を意味するkurkumに由来しています。カレー粉などに使われるターメリック(ウコン)の学名はCurcuma longaは、黄色く長いの意味で、食用部にあたるクルクマの根が黄色く長いからと思われます。花序が美しく花きとして栽培されているのはアリスマティフォリア種(Curcuma alismafolia)が多いでしょうか。
たしか、大橋巨泉さんのお別れの会は真夏の開催でしたが、胸にクルクマを付けていたように思います。花に見える花序の部分は実は苞で、本当の花は重なる苞の間にチョロリチョロリと見える小さなソレです。クルクマなら水下がりの心配もありませんし、花粉などでお洋服を汚す心配もなく、華やかでいいですね。花の日持ちが心配な場合はクルクマをお楽しみいただくのもいいと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。