花研コーヒーブレイク
花を食べることについて改めて発見がある本
2020.06.30
こんにちは。ボンソワール桐生です。
その本の名前は『おいしい花』(吉田よしこ著 八坂書房)です。
そうです。八坂書房ですよ、植物の本と言えば。所用あって花を食べる本を探し、たまたま読んでみました。
そうしたところこの本は極めて面白い。書いている人がよく調べ、経験しており具体的です。世界中にこれほどまで花を食べる習慣があることを知り、感激しました。だいたい自分の中で花を食べる事の意味もあまり深く考えていなかったのですが、実は花もしくは花粉には栄養分が多く、実用的理由で食べているという記述があり、はっとします。
また、キクの花びらを食べる文化は日本だけという記述も、なんだかまだまだ日本文化の解明されていない謎がありそうで楽しいです。限られたな環境で栄養摂取や嗜好品(ヤシからつくる酒とかね)を作るための試行錯誤、人間の英知を感じるなあ。
その点、今広まっているエディブルフラワーは、選ばれているポイントはビジュアルに限定されているように思います。これが少しもったいない。もっと栄養とか機能性、実用性、文化の点から消費を掘り起こせるかもしれません。これからまだまだ広まる可能性大ですね。
まあ、騙されたと思って読んでみてください。騙されるの嫌かもしれませんが、きっと面白いですよ。
それではみなさま、ごきげんよう。