花研コーヒーブレイク
家庭内環境が花にとって良化しているのでは 日持ちアップの実感
2020.05.19
こんにちは。ボンソワール桐生です。
インドア生活が続いている方、ご自宅での運動に励んでいる方も大勢いると思います。毎朝定期的に走ったり、犬の散歩をしたり、一日にルーチンワークを設けると精神的にもいいそうです。
さて、人が健康になるように、実は今の状況は花にとってもいい状態を生み出しているのでは?ということを想像します。それは何故か。
基本的に屋内で枯れる、ダメになる切花はどういう理由によるのか、水の問題、養分の問題などありますが、屋内の空気が動かないことによる蒸散不良も一つあると思います。
今までの自宅を次のように仮定します。朝、家にいる人が会社や学校に行きます。すると、しばらく家の中は空気が動かない状況になります。部屋の中の植物の周りも空気が動かないので蒸散、つまり吸い上げた水を外に吐き出しにくい状況となる。葉からの蒸散がなければ水も吸い上げない循環不全という状況になり、植物の体調悪化が進む、切花なら萎れの原因になるというメカニズムです。せっかくこの時期バラがいいからと聞いて買ったけど、持たない・・・「あら、バラって持たないわねえ」・・・そんなケースってもしかしたら普段忙しく働いているライフスタイルの人ほど経験があるのではないでしょうか。
これが屋内に人がいると、なにかしら部屋の中の空気が攪拌されて、植物の表面の空気も動き、蒸散も進みます。正常な水分の循環が生まれ、本来の寿命を全うできると考えられます。このように、在宅ワークの増加によって花の寿命に対する印象がプラスになっているのではないでしょうか。
とはいえ、これからの時期大変暑い日もありますから、活けた水が傷んだり花の体力消耗防止のため、切花栄養剤もお忘れなく。
かしこ