OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

人ってそういうことでも動くのかと行動経済学を考える

2020.04.03

こんにちは。ボンソワール桐生です。

 

『東商新聞』を購読しています。東京商工会議所が発行する会報新聞です。
全体ぱっとしませんが、コラムのコーナーが面白く、ちょっと前まではトキ消費の連載(博報堂の夏山さん!)とか、サブスクについての解説などタイミングよく分かりやすいコラムがあります。新しいコラムが始まったなあと思ったら、ナッジがテーマでした。

ナッジというのは英語(nudge)で、「ちょいと突く」という意味らしいです。さも知っているかのように書きましたが先ほど記事を読んで知りました。人の行動を促すためのちょいとした仕掛けで、行動経済学の手法として使われるようです。

自分で選択しているようで、実は誰かが意図したものを選ばされているという瞬間が皆さんにもあると思いますが、あれです。
商売でいえば、「どーですかお客さん」と言ってもなかなか購入までたどり着くには難しい訳ですが、「お試しいただいた方の90%がリピートしています(※当社調べ)」なんていうト書きがあると、リピート率が上がるというマーケティングなんかにも応用されています。
海外では公的機関が大規模な社会政策、例えば省エネなど、そうした政策を進める時に使っているってネットにはありました。

さて、ここで何が言いたいかといえば、昨今のコロナウイルス問題で花の家庭内消費が一定増加、もしくは新規増があったのではないかと思います。業界としては継続して花を飾ってもらいたいものです。花は長持ちするものであることをこの機会に知ってもらえたのではないかと思うのです。なぜなら3月、更に4月も過ごしやすい気温だからです。一転、5月も第二週になればかなり日中の気温も上がります。花瓶の水に何も配慮がなければあっという間に傷むようになります。そうならないように切り花栄養剤の提案は欠かせないと思うのです。
店頭では、提案しても「使わないから」と受け取らないお客様もいると小売店さんから聞いています。ここでナッジです。長かったなあ、ようやく最初に戻りました。
切花栄養剤は+αのものではないという認識を広めるためにナッジを使って提案してはどうでしょうか。
店頭での応接としては、「当店ご利用のお客様は、皆さんお使いになっているのでお勧めしまう」とかね。(ちょっとチープなシナリオですいませんが)

 

今、とても大変な中で次の手を打つのは非常に難しいと思いますが、ナッジを生かした「シナリオを業界で共有しておく」ということが一案としてあり、これはそれほどコストはかからないのではないかなあと思うのですが。対面販売の強さは花き業界にあると思います。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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