花研コーヒーブレイク
高野山開創1200年記念
2012.01.24
高野山開創、・・・厳密に言うと今年は1196年に当たるのだそうです。
1200年記念を祝うのは平成27年、今年から3年後。
ん??
じゃあ1199年記念になるじゃないか・・・と思うのですが、ここは数え年になるそうです。
その高野山金剛峯寺を象徴する紋はこちらです。
桐と三つ巴が組み合わされ二つで金剛峯寺の宗紋とされています。
桐は「五三の桐」といって天皇家を表し、三つ巴は神霊の印なんだそうです。
次は切り絵。宿坊でもお寺さんでもなぜか白い紙の切り絵が貼ってあります。
「寿」という漢字が切りぬいてあったり、本年の干支である「辰」の文字だったり・・・不思議に見ていましたが、なんとこれはしめ縄の代わりなんだそうです。
しめ縄は普通稲藁でできていますね。しかしこの地域ではその自然環境から稲作ができなかったので稲藁がなく、代わりにこのように切り絵を張る習慣があるのだそうです。
関東や東北でも花のない正月などは、「けずり花」といって木材を削って造花を作り、生花の代わりに使います。この切り絵の意味を伺い、けずり花の意味と似ていると思いました。
高野山体験記を終わりにする前に、珍しいものをひとつ。
奥の院の本堂(御廟)へかかる橋(御廟橋)の裏側が川の水面に映ったところを撮影しました。何か梵字が書いてあります。
何と書いてあるのかは不明ですが、これは天気が良いことと川の水が澄んでいること、日が差す角度の関係から午前中であることなどの条件が揃った日にのみ見えるもので、地元で森林セラピーのガイドをされている方もこのたび初めてご覧になったというほど大変珍しい現象なんだそうです。
仕事とはいえ、心身共に浄化された気分で下山してまいりました。